トルタ・デル・カサール

エクストレマドゥーラ産チーズ

エクストレマドゥーラ

エクストレマドゥーラチーズのルート


チーズは、 エクストレマドゥーラのご当地グルメのひとつです。さまざまなチーズ生産地を旅することで、絶妙な味と驚くべき食感を発見することができます。いろいろな品種を試食したり、チーズを使ったレシピを味わったり、エクストレマドゥーラチーズがどのように作られているかを学んだりするこのルートを定義する言葉はただひとつ。「美味しい」です。

3つの原産地呼称

エクストレマドゥーラには、トルタ・デル・カサール、ラ・セレナ、イボレスという独自の名前を持つ3つのチーズがあります。 トルタ・デル・カサール は羊乳から作られたチーズで、カルドンの雌しべを加えて凝固させます。その結果クリーミーなペースト状のチーズが出来上がり、パンにのせて食べると、まさに絶品です。生産エリアは、リャノス・デ・カセレス、シエラ・デ・ラス・フエンテス、モンタンチェス地方の市町村に広がっています。   ラ・セレナチーズ も「凝固剤ハーブ」のカルドンを使い、メリノ種の羊の乳のみを使用します。その製造で異色なのは、1キロのチーズを得るのに15頭分もの羊乳が必要なことです。パンに塗って食すこのチーズは、ラ・セレナ地方の特産品です。御三家の3番目、 イボレスチーズ は、山羊の乳から作られます。動物の乳の味を良くする多種多様な芳香ハーブが生えるロス・イボレス、ラス・ビジュエルカス、ラ・ハラ、トゥルヒージョのエリアで生産されています。オイル、またはパプリカといった自然の素材でコーティングされたものがあります。    

エクストレマドゥーラ産チーズ

チーズ生産エリア

これら3つの有名なチーズと並んで、エクストレマドゥーラには、アルブルケルケ、アセウチェ、ティエラ・デ・バロス、カセレス、ガタ・ウルデス、ラシベリア、ラ・ベラの 7つのチーズ生産エリアがあります。これらのエリアで味わいたい名産は、一回の軽食で全て食べられるという理由から、 ケサイージャ(別名「メレンデラ」)、強烈な匂いがその風味にまったくそぐわない アセウチェチーズ、言うまでもなく有名なラ・ベラのパプリカでコーティングされた ラ・ベラの山羊乳チーズ、または トルタ・デ・ロス・バロスルロ・デ・カブラといった数々の受賞歴があるチーズなどがあります。

アクティビティ

エクストレマドゥーラチーズの生産の秘密を知りたい方には、ガイド付きでチーズ工場や牧場を見学し、試食をするオプションがあります。それとは別に、 トゥルヒージョの全国チーズフェア (4月下旬または5月上旬開催)も良いチャンスと言えます。フェアでは、エクストレマドゥーラチーズが展示されているだけでなく、スペイン全土で生産されている300種類以上のチーズと、開催年によって異なる招待国の特産品を味わうこともできます。また、期間中はテイスティングのコンクールやワークショップ、手作りチーズのデモンストレーションが催されます。

エクストレマドゥーラのチーズ工場での見学とアクティビティ
羊たち
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