公衆衛生、保健

公衆衛生・保健。知っておくべきことは?

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スペインでのご滞在中に医薬品を購入したり医療機関を受診したりする必要が生じた場合、緊急時の医療サービスは完全に保証されていることを心に留めておいてください。その他の場合は、私どものアドバイスをお読みいただくことをお勧めします。また、禁煙区域やセリアック病の場合のレストランの探し方、食物不耐症をお持ちの方が注意すべき点などもご案内いたします。

  • スペインではどのように医療機関を受診すればよいでしょうか?

    万人に緊急時の医療サービスが保証されており、病院や一部の保健センターで提供されます。一方で、民間の医療機関への受診は実費が請求されます。特に、欧州連合加盟国、スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン、または、スペインと公衆衛生に関する二国間協定を結んでおり医療サービスがカバーされることになっている国の国民でない場合は、必ず海外健康保険に加入したうえでご旅行することをお勧めします病気や事故による医療サービスは、欧州健康保険カード(TSE)を所持し、かつ入国目的が特定の治療にはない限りにおいて、欧州連合加盟国、スイス、ノルウェー、アイスランドおよびリヒテンシュタインの国民に対して無料で提供されます。TSEを所持していない場合、すべての経費を自己負担したうえで出身国において返金の申請をする必要があります。計画的な治療が必要な場合には、その治療について出身国の管轄機関から許可を得ている必要があります。いずれの場合においても、口腔内の治療(抜歯を除く)および病気による本国への帰国費用は対象外です。アンドラ、チリ、モロッコ、ペルー、チュニジアなどの国はスペインと二国間協定を締結しているため、こうした国の国民はスペイン滞在中に医療サービスと入院治療を必ず受けることができます。しかしながら、出身国において該当する証明書の発行を依頼する必要があります。証明書をお忘れの場合は、すべての経費を自己負担したうえで出身国において返金を申請する必要がありますん。こちらで、公衆衛生の分野におけるさまざまなスペインとの二国間協定をご覧いただけます。英国市民は、スペイン国民健康制度の医療支援を受けることができます。英国の欧州医療カード(UK EHIC)またはグローバル医療カード(GHIC)でのカバーが予見されています。詳細はブレグジット情報の項でご覧ください。

  • どこで医薬品を購入できますか?

    スペインでは、医薬品は薬局で購入することになっています。通りで緑色の十字を探せば見つかるでしょう。欧州連合加盟国またはスペインと協定を結ぶ国から渡航した場合は、スペイン国民と同等の医薬品の給付を受けることができます。

  • 喫煙。禁煙となっている場所は?

    スペインでの喫煙は、すべての屋内公共空間(公共交通機関を含みます)で禁止されています。また、 ヘルスセンター (敷地内の屋外エリアを含む)、 教育・訓練センター (大学および成人教育センターの屋外エリアを除く)、 キッズパークおよびプレイエリア (子ども用に設備された屋外エリア)の敷地内でも喫煙は禁止されています。多くのホテルや宿泊施設では喫煙ルームをご用意しています。喫煙ルームは離れたエリアにあり、かつ独立した換気システムを備えている必要があります。

  • セリアック病の方。セリアック病対応の食事をとることは簡単ですか?その注文方法は?

    スペインではセリアック病およびグルテンフリーの食事を提供することの重要性に対する理解が日々高まっています。ですから、ますます多くのホテルやレストラン、スーパーマーケット、キャンプ場、レジャー施設等で、セリアック病を患う方が必要とするものへの備えがなされています。こうした施設のリストはスペインセリアック病協会連合会公式サイトの該当ページでご覧いただけます。同時に同連合会では、スペイン語を話さない観光客の方に向けて、次のような文章を記した紙を常に持ち歩くよう呼び掛けています。“Soy celíaco.Si consumo algún alimento que contenga trigo, centeno, cebada, avena, kamut, espelta o triticale, o bien sus productos derivados, puedo enfermar.Esto incluye la harina, pan, pasta, croquetas, dulces, salsas, algunos embutidos… Los celíacos podemos comer carne, pescado, huevos, legumbres, frutas, hortalizas, arroz, maíz, soja y también patata.Estos productos se deben cocinar sin harina, cocidos, a la plancha, a la brasa o bien crudos.Si durante la preparación de la comida le surgiera alguna duda, por favor consúlteme.Gracias”

  • 食物不耐症をお持ちの方のご旅行どのような注意が必要ですか?

    食物アレルギーや食物不耐症をお持ちの方は、スペインでは、食品に以下の 14のアレルゲンとその誘導体が含まれているかどうかの情報提供が義務付けられていることを知っておくと良いでしょう。ルパン豆、セロリ、ピーナッツ、グルテンを含む穀物、甲殻類、ナッツ類、ゴマ、卵、牛乳、貝類、マスタード、魚、大豆、亜硫酸塩。そのため、バーやレストランなどの飲食店のメニューや献立にはこれらが表示されており、またパッケージ食品を購入する際には、原材料の記載欄に太字や特別な方法で記載されています。ホテル、レストラン、飛行機、列車など、食事をする場所のスタッフまたは旅行会社に、食物不耐症または食物アレルギーをお持ちである旨を伝えておくことをお勧めします。必要だと思われることは必ずお尋ねいただき、疑いがある場合は別の選択肢を選び、その食品を口にしないようにしてください。 こちらのリンクからは、英語、フランス語、スペイン語の翻訳が記載された折りたたみ式の通知カードを印刷することができます。これを使用すると、ご自身が避けるべきアレルゲンを指し示すことができます。必要なときに提示して、理解してもらうのにお役立てください。折りたたんで、テーブルの上の目のつくところに置いておくこともできます。