カスティージャ・イ・レオンの由緒あるリベラ・デル・ドゥエロのワイナリーのワイン樽

ワインとカスティージャ・イ・レオン:100年以上の歴史を誇る同州のワイナリーを巡る

カスティージャ・イ・レオン

ワインを通してスペインを発見する旅は、ぜひとも試していただきたい体験です。カスティージャ・イ・レオンの懐へと入りこむと、グルメ、歴史、自然、文化が一体となり、一味違った休暇をお楽しみいただけます。しかし、それは何より、百年以上の歴史を誇り、伝統とテロワールが息づくワイナリーがあるからです。 

  • 左から右:ブルゴスのソティージョデ・ラ・リベラにあるイスマエル・アロヨワイナリーのワイン樽 ©Bodega Ismael Arroyo/エノツーリズム見学 ©Bodega Don Carlos/ブルゴスのアランダ・デ・ドゥエロにあるドン・カルロスワイナリーの地下トンネルの細部 ©Bodega Don Carlos

    アランダ・デ・ドゥエロとその周辺

    リベラ・デル・ドゥエロの原産地呼称で知られるこの街のワイナリーが特殊なのは、地下にあり、14世紀または15世紀初頭に造られたものだという点です。アランダの地下ワインセラーは、極上のワインが詰まった全長約7キロメートルのトンネル群で構成されています。たとえば、歴史あるドン・カルロス・ワイナリーを訪れることもできます。または、メソン・ボデガ・エル・ラガール・デ・イシリャでは、この地域の典型的な料理をお楽しみいただけます。街の近くのソティージョ・デ・ラ・リベラにあるワイナリーのほとんどは、16世紀にまで遡ります。イスマエル・アロヨワイナリーでは、伝統的な技巧と近代的な技術を組み合わせています。

  • ブルゴスのコバルビアス

    コバルビアス

    同じくブルゴスのワイン産地に、コバルビアスがあります。この中世の村は、ほかの2つの村とともに、かの有名な「アルランサの三角形」を構成しています。アルランサとは川の名で、原産地呼称にもなっています。コバルビアス ワイナリーは、山に掘られた12世紀の洞窟です。見学の際には家族的な雰囲気を楽しみながら、クリアンサワインの製造法を学ぶことができます。 

  • 左から右:伝統的なワインラックの細部/迷路のようなワイナリーでのエノツーリズム見学/バジャドリ県ルエダにあるエル・イロ・デ・アリアドナの地下ワイナリー

    バジャドリード周辺

    ルエダワイン街道には不思議な迷路が待っています。 その迷路とは、エル・イロ・デ・アリアドナ・ワイナリー。アリアドナがミノタウロスを倒すためにテセウスに与えた糸の伝説をたどりながら、この地下ワイナリーを奥深く見学して、ワイン文化についての知識を少し深めましょう。ムデハル時代に造られた、一種独特の環境

  • ペニャフィエル城を背景に広がるブドウ畑、バリャドリード

    ペニャフィエル

    城を冠するこの町の山には、ワイナリーが数多く残っていますが、現時点で生産活動は行われていません。それでも、通りや景色を楽しんだり、バリャドリード県立ワイン博物館を見学したりすることはできます。 

  • 左から右:バジャドリのシガレスの地下ワイナリー/ワイナリー樽の細部/伝統的な古代ローマ式圧搾場の梁

    シガレス

    シガレスの町は「クラレット発祥の地」として知られ、何世紀もの歴史を持つワイナリーがあります。オビディオ・ガルシア・ワイナリーが開業したのは20世紀のことですが、地下の貯蔵庫は300年前のものです。このワイナリーでは、シガレスの原産地呼称付きの赤ワインとロゼワインを生産しています。洞窟は湿気を帯び、ワインの保存に理想的な涼しい温度を肌で感じることができるでしょう。 

  • パレンシアのトルケマダにあるバルデスネロスワイナリーのブドウ畑

    トレケマダ

    パレンシア県の一部を占める町で、バルデスネロスワイナリーがあります。ここでも職人の技法が踏襲されているものの、より近代的な機械を導入した形態をとっています。伝統的なワイナリーでは、テイスティングをお楽しみただけます。当時立て続けに造られたと思われる洞窟ワイナリーが町全体で発掘され、保存されています。 

  • 左から右:エル・プリホン・ワイナリーへの入り口 ©Bodega El Pulijón / サモラ、フェルモセレの空撮 / エル・プリホン・ワイナリーの樽の詳細 ©Bodega El Pulijón

    サモラ周辺

    フェルモセジェの町には中世のワイナリーが現存しますが、その大部分は私有ワイナリーです。これらはその古さと独特な地下構造により、町の主要な観光名所の一つとなっています。エル プリホン ワイナリーを訪れることができます。ここではワインは生産されていませんが、ユニークな建築様式とワインの世界に関連するアンティークの道具に驚嘆することができます。

  • 左から右:ヒメネス・デ・ハムスにある洞窟ワイナリーの眺め/エル・カプリチョ グルメ空間/エル・カプリチョワイナリーの細部

    レオン地域

    この地域のほぼすべてのワイナリーと同様、地下に造られています。大部分は放置されていますが、エル・カプリチョワイナリー(ヒメネス・デ・ハムス)は改修され、ワインとグルメの組み合わせを楽しめる場所にもなりました。ここでは、ティエラ・デ・レオンの原産地呼称ワインをお試しいただけます。 

  • パレンシアのアストゥディージョにある15世紀の城

    アストゥリージョ

    この地域ではブドウ畑が非常に重要な役割を果たしていたため、石灰岩と粗石を積んで造られた数々のワイナリーが遺産として残されていますが、現在は稼働していません。これらのワイナリーの建築と、地下に保存されている奇妙な通路を見学することができます。 

合わせて読みたい