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バレンシア市のシウター・ベジャ地区にある大聖堂のそばにいる観光客

バレンシアがビーチだけにとどまらない目的地である理由

Valencia-València

「ラ・テレータ」——バレンシアの町は親しみを込めてこう呼ばれています——に足を運べば、このバレンシア州の州都で楽しめるアクティビティや訪れるべきスポットの数の多さに驚くことでしょう。この地中海の一角には、海以外にもたくさんのものが存在します。デザインやグルメ、文化、伝統もまた、旅を忘れられないものにするための重要な要素となるでしょう。 

町巡りをシウター・ベジャ地区から始めれば、町でもっとも歴史ある場所を訪れることができます。そこでは、20世紀もの時間をタイムスリップできるのです。このゴシック様式の大聖堂には聖杯が所蔵されています。いくつかの研究や文書によると、これはイエスが最後の晩餐で使用した聖杯であると考えられるそうです。この大聖堂は間違いなく、外観と内装、その両方を観賞する価値のある建築モニュメントだといえます。外観では、ミゲレテの塔と呼ばれる鐘楼を垣間見ることができます。塔の名は、主鐘の洗礼日が聖ミカエル(サン・ミゲル)の日であったことに由来します。大聖堂の内部に足を踏み入れたら、すみずみまで見渡してみましょう。とりわけ、視線を上へと移動させ、フレスコ画に注目してみてください。スペイン・ルネサンス初期のフレスコ画としてはもっとも重要なもののひとつに数えられており、数年前までは非公開でした。これだけでは満足できないという方は、「バレンシアのシスティーナ礼拝堂」の異名をもつサン・ニコラス・デ・バリ教会を訪れてみてはいかがでしょうか。 

上:バレンシア大聖堂の眺め/下:バレンシア大聖堂内にあるスペイン・ルネサンス初期のフレスコ画 ©goga18128

観光ルートに含めるべき別の名所としては、ユネスコの世界遺産に登録されているラ・ロンハ・デ・ラ・セダ(絹の商品取引所)が挙げられます。15世紀に建設された後、バレンシアの商業の黄金世紀を謳歌することになった場所です。そこからは、サントス・フアネス教会に行くことも中央市場に向かうこともできます。中央市場では、タパスを食べたり、8,000平方メートルあるモダニズム建築を見て回ったりして楽しめます。 ダウンタウンを散歩していると、カルメン地区も通過することになるでしょう。現在は極めてボヘミアンな場所として知られる同地区ですが、ここは同時にヨーロッパ最大級の中世地区でもあります。「セラーノスの塔」——古くは防衛施設でしたが、凱旋門としても使用されていました——や、城壁の一部を構成していた中世の古い門「クアルトの塔」を見かけるはずです。ところで、この地区のほかの見どころとは?ここには、さまざまな芸術的・文化的空間が広がっています。バレンシア現代芸術院(IVAM)やバレンシア啓蒙時代・近代博物館(MuVIM)は、その一例です。

上:中央市場の内部 ©Madrugada Verde/下:ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ(絹の商品取引所) ©Kemal-Taner

ショッピングを楽しんだり、あらゆる種類の料理を味わったりできる場所をお探しですか?ルサーファ地区とエンサンチェ地区には特にファッショナブルなスポットが集まっています。そこでは、通りやショップ、飲食店をあちこち見て回りながら、芸術や文化、グルメを堪能することができます。こうした要素をすべて備えていることから、バレンシアは2022年の「世界デザイン首都」に選出されました。ただし、バレンシア旅行で欠かすことができないものがあるとすれば、それはおいしいパエリアにほかなりません。市内どこでも味わうことができますが、やはり、海に面して食べるパエリアが格別なエクスペリエンスとなることは間違いありません。まさに「後味のよい」体験ができるでしょう。そして最後には、帰路につく前に芸術科学都市に立ち寄る必要があります。トゥリア川の隣に位置し、9キロメートルにおよぶ庭園を擁するこの場所は、スポーツや散歩をするのにぴったりの緑地であるほか、建築や科学、技術におけるベンチマークにもなっているスポットです。このように、バレンシアを訪れ、砂浜の外でこの町を楽しむ理由は山ほどあります。 

上:ルサーファ地区の新開地にある特徴的な建物 ©Joaquin Corbalan/下:芸術科学都市
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