ブルゴスにあるフリアス城の細部(カスティージャ・イ・レオン州)

サビノサ、フリアス、レデスなど、スペインのとりわけ小さな市町村を訪れましょう

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自然や中世の城壁に囲まれ、岩崖や絶壁の淵に立つ家がちらちら見える小さな村の通りを、のんびり歩いているご自分の姿を思い浮かべてみてください。カラフルな家や、芸術・宗教・文化的に貴重な地元の遺産の豊かさを物語るモニュメントに囲まれた通りでいっぱいの場所。そんなスペインの小さな市町村を訪れてみたいと思いませんか? 

  • 左:フリアスの街並みの様子/中央:中世の橋/右:ブルゴスのフリアスにある追悼塔(カスティージャ・イ・レオン州)

    フリアス、ブルゴス

    ブルゴス市内から80キロの場所に、スペインで最小の町があります。それがフリアスです。人口が300人に満たないにもかかわらず、1435年にカスティージャ王フアン2世から町の称号を付与されました。フリアスは、ラ・ムエラの岩崖の上に小ぢんまりと佇む家々を眺めているだけでも楽しいところです。 街の通りはたいへん狭く、車の通行が許可されていないのをご存じでしたか?ですから、車で訪れる場合は、街に入る前にどこかに駐車しておくようにしましょう。フリアスは、エブロ川のほとりにある9つのアーチを持つ橋など、中世の面影を残しています。ベラスコ城を守る街の城壁(12~15世紀に建築)、跳ね橋、堀など、中世の宝物を今に伝えています。機会があれば、城の追悼塔まで登って、街やオバレネスの山々の景色をお楽しみください。 

  • 左:レデスの眺め/中央:ファサードの細部/右:ア・コルーニャにあるレデス港(ガリシア州)

    レデス、ア・コルーニャ

    ア・コルーニャから半時間少し行くと、アレスの深い入り江にあるレデスに着きます。海を臨む絵のように美しいインディアス風の家々は、スペインの有名な映画監督ペドロ・アルモドバルの作品の舞台となったことをご存じでしたか?実際、レデスの通りはすべて歩行者専用の遊歩道です。ただし、街に入ってすぐのところに、駐車場の位置を示す看板があります。駐車スペースはあまり大きくありませんが、無料で利用でき、メイン広場のオ・ペドレガル広場からわずか100メートルのところにあります。広場のテラスで港を眺めながら昼食を食べた後は、ヨットクラブに足を運んでマリンスポーツやカヤック漕ぎをお楽しみいただけます。 

  • 左:サビノサの眺め/中央:ビルヘン・デ・ロス・レイエス教会/右:エル・イエロ島(カナリア諸島州)のネズ類ビャクシンの木

    サビノサ、エル・イエロ

    エル・イエロ島(カナリア諸島)の西部には、メンカフェテ自然保護区があります。美しい白い家々が並ぶ小さな集落サビノサは、ビャクシンが生い茂る山の真ん中に佇んでいます。 カナリア諸島で最も小さく人口も少ないイエロ島の、さらに人里離れた場所にいるように感じられます。サビノサでは、地元の習慣がとても大切にされています。だからこそ、地元産のワインをこれほどまで褒めるのかもしれません。ワインがお好きなら、地元の伝統的な醸造所の見学やゴルフォ渓谷のワインの試飲をせずに帰るわけにはいきません。

  • ナバ・デル・レイ、バジャドリード

    ナバ・デル・レイは、かつてこの地方で最も重要な樽製造業の中心地でした。スイーツ店やワインといった伝統を大切にする土地としても知られています。というのも、この街は、ルエダの原産地呼称認定産地に属し、そのワインルート上にあるからです。人口がわずか2000人だったにもかかわらず、国王アルフォンソ12世は、ナバ・デル・レイに町の称号を付与しました。この町には、文化・、歴史・宗教的な遺産も豊富にあります。町のモニュメントの中でも特筆すべきは、ゴシック様式のサントス・フアネス教会です。「カスティージャのヒラルダ」として有名な、この教会の塔の素晴らしさを想像してみてください。訪問される場合は、夏場は観光案内所に、その他の季節は市役所にお問い合わせください。町の郊外には、ビルヘン・デ・ラ・コンセプシオン礼拝堂があります。到着したら、ひと休みしましょう。