メリダの古代ローマ劇場(エクストレマドゥーラ州バダホス県)

メリダの古代ローマ遺跡を発見しよう

Badajoz

世界遺産の町メリダ は、紀元前25年に古代ローマ人によって、エメリタ・アウグスタの名で建設された非常に由緒ある町です。スペインで最大級の遺跡群を形成する通りや建物、千年の時を経た景色の中をそぞろ歩くのに格好の場所です。また、町の古い歴史を形作るすべてが、ユネスコの世界遺産に登録されています。もっと知りたいですか?いくつかある最も印象的な建造物をお見逃しなく。

  • 古代ローマ劇場

    この壮観な劇場は、紀元前15世紀から16世紀にかけて建設され、今日でもまだその巨大な構造の大部分が当時の姿のままを残しています。全盛期には6千人もの観客を収容する規模があったにも関わらず、ローマ人はあまり演劇に興味がなかったため、メリダの住民に人気の建物ではありませんでした。とは言え、帝国の威厳や権力を表す役割を果たし、政治的、宣伝的な普及の重要なスポットとして大いに活用されていました。

  • メリダの古代ローマ円形劇場(エクストレマドゥーラ州バダホス県)

    古代ローマ円形劇場

    メリダの古代ローマ円形劇場は、紀元前8年に落成し、三区画に分かれたスタンドに1万5千人を収容することができました。この建造物は、剣闘士の闘いや猛獣の闘い、そして時には剣闘士と猛獣の闘いを見物するという娯楽に使われていました。この楕円形の建物は、ローマ人市民のお気に入りのひとつで、劇場よりも観客を集めていました。今日でもまだその建築の大部分が保存されており、映画に出てくるような闘いのシーンを想像することは難しくありません。

  • メリダの古代ローマ円形競技場(エクストレマドゥーラ州バダホス県)

    古代ローマ円形競技場

    古代ローマ帝国全土で最も保存状態のよいローマ円形競技場のひとつで、規模も大きく、全長400メートル、幅96メートル、収容人数はなんと3万人でした。この町の市民が、エキサイティングな戦車レースを楽しむのにぴったりの場所でした。また、その全貌が見渡せる、世界でも数少ないローマ競技場のひとつです。見逃すわけにはいきません。

  • ディアナ神殿の細部(エクストレマドゥーラ州バダホス県)

    ディアナ神殿

    紀元1世紀に建設されたこの 神殿は、メリダで唯一、時の流れを生き残った宗教建築物ですが、のちに、主な利用目的はローマ帝国と皇帝を崇拝することであったことが判明しています。フォーラムの真ん中という、街の公的・政治的活動の中心であった非常に恵まれた立地にあり、その保存状態も抜群なので、柱の間を歩けば、ローマ人になったように感じられることでしょう。

  • ロス・ミラグロスの水道橋の風景(エクストレマドゥーラ州バダホス県)

    ロス・ミラグロスの水道橋

    巨大な 水道橋のうち800m以上が現存しており、その古さから考えると驚きに値することから、「ロス・ミラグロス(奇跡)」の名がつけられました。町を訪れる人は、この建造物の状態に感心して、その素晴らしい保存状態を奇跡だと考えるしかなかったのです。ですから、ぜひご自分の目でご覧になって、その奇跡的な保存状態をご確認ください。

これまでご紹介したのは、古代ローマ時代から残る建造物のごく一部に過ぎません。他にも、古代ローマ浴場や 円形劇場の家 、そして 国立古代ローマ美術館に収蔵されているさまざまな遺物などが、まだあなたに発見されるのを待っています。メリダを旅して、その歴史を発見してみませんか?

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