カディス湾自然公園

この公園には、海岸、砂丘、潟、湿地、河口といった異なる種類の生態系が集まっており、景色だけでなく、貴重な鳥類や植生をも存分に楽しむことができます。

この湾は、プンタ・デ・サン・フェリペから、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアのサンタ・カタリーナ城まで、約5キロメートルにわたって広がっています。この自然公園では、エリアごとにその環境的特性が非常に異なるため、そのような生息地が集まっているという事実こそが、この公園の生態学的価値を説明する理由のひとつになっています。レバンテ・ビーチをはじめ、コルタドゥーラからラ・バローサにかけて伸びる沿岸部と砂丘地帯、サンクティ・ペトリの湿地、トロカデロの湿地、ロス・トルニョスの湿地は、陸上で最も興味深いエリアです。5,500ヘクタール以上を占める塩沼（えんしょう）もまた貴重な空間で、フェニキア人の時代から利用されてきたものです。湾の周辺にはイタリアカサマツの雑木林があります。塩分が少ない水域では、ヨシ、ガマ、ハマスゲの草原が形成されています。湿地の植生もまた多種多様です。この公園には、トロカデロ島の自然スポット（290.4ヘクタール）とサンクティ・ペトリ湿地（174.1ヘクタール）が含まれています。