
アンダルシアには、セビージャ、マルベーリャ、グラナダ、コルドバ、カディス、ウベダ、バエサといった、魅力的なカルチャーツーリズムの目的地があります。行く度に新しい発見のある都市です。そうとは言っても、アンダルシアは広大で、行き先リストに入っていい町が他にもたくさんあります。もしかすると、ここで紹介する都市の数々が、まだ知らないスペイン南部発見の旅へといざなってくれるかもしれません。
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セビージャのエシハ
この都市はヘニル川のほとりにあり、太陽の町または塔の町として知られています。エシハです。エシハはその気候から、寒い時期に訪れるのがおすすめです。18世紀の修道院や宮殿、空に向かってそびえ立つ塔のある教会がバロック様式の大展覧会であるかのように並ぶエシハの街は、まるでアートギャラリーのようです。ここはアンダルシアで最もバロック様式色が強い都市とされています。いくつかのモニュメント(例えば、サン・フアン教会やバルデエルモソ宮殿)があるスペイン広場の散策から見学を始めることができます。司法宮(かの有名なグラナダのアルハンブラ宮殿を彷彿とさせるネオ・ムデハル様式の建物)などの大邸宅は、文化的魅力と建築美を備えています。また歴史博物館のあるベナメヒ宮殿なども挙げられます。この博物館には、市内で発見された古代ローマの遺物やモザイクといった考古学コレクションの展示室がいくつかあります。事実、エシハは古代ローマの植民地跡に建設されました。アスティギという植民地です。
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カディス県サンルーカル・デ・バラメダ
サンルーカル・デ・バラメダは、バリオ・アルトの歴史的建築物からバリオ・バホの海の見えるレストラン街まで、様々な側面を持った都市です。バリオ・アルトの細い坂道を散策すると、サンティアゴ城やメディナ・シドニア公爵邸など風格のある建物が見つかります。後者では、美しい奥庭でコーヒーを楽しむことができます。またこのルネッサンス様式の宮殿は、現在宿泊施設としても利用されています。バリオ・アルトを後にすると、マゼランとエルカノの世界一周を称えるタイルで装飾された通りに出ます。カビルド広場のそばまで来ると、雰囲気はずっと賑やかになります。このあたりの地区には、たくさんのバルや商店、アバストス市場、そしてサンルーカルのワインを生産するワイナリー(マンサニーリャ=サンルーカル・デ・バラメダで保護原産地呼称)があります。サンルーカルで有名なレストランのどれかでお食事をしたい場合は、バホ・ギア地区に行ってみるといいかもしれません。由緒ある漁師たちの地区で、サンルーカルの伝統的な料理(おいしい魚貝類のシチュー、シーフードや魚料理など)を楽しむことができます。
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マラガのアンテケラ
アンテケラは、カミニート・デル・レイやコルドバ、マラガ、グラナダや セビージャといった近郊都市への道中で休憩に止まるだけでは惜しい場所です。アンダルシアのこういった著名なスポットの中間地点にあるので、回り道をすることなく目的地に加えることができます。 マラガ地方で最も価値のあるモニュメントのひとつが、このアンテケラのアルカサバです。アルカサバは11世紀のアラブの宮殿兼城塞で、城壁に囲まれた構内と水平線に浮かび上がる無数の塔があります。これらの塔の中では、アルカサバで最も高く、周囲に鐘の音を響かせる鐘楼がある主塔が群を抜いています。他にも旅行者の興味を最も惹きつける場所として、旧市街、ルネッサンス様式のサンタ・マリア・ラ・マヨール王立参事会教会、アンテケラのドルメン遺跡などがあります。後者はユネスコの世界遺産に登録されている遺跡群ですが、そこには恋人たちの岩山(ここには伝説があり、その伝説上の恋人達の名が刻まれた彫像が街のカスティーリャ広場に存在する)もあります。アンダルシアにはこれ以外にも、豊かな歴史文化遺産や楽しいレジャー満載の魅力的な都市がまだまだたくさんあります。幸いなことには、スペインでは日が長いので、観て回れるもの全てを楽しめるだけの時間を十分にとることができます。