午前
朝一番に、街のシンボルである大聖堂をはじめ、サン・マルティン・ピナリオ教会・修道院などの名所を訪れましょう。
使徒聖ヤコブ大聖堂
サンティアゴでの一日をスタートする方法はただ一つ: 大聖堂です。朝一番から既に巡礼者たちが各地より集う、オブラドイロ広場の扉から入場しましょう。まず初めに栄光の門が目の前にあります。数年前マリオン柱の後方では、人々が巨匠マテオを表現した像に頭を3回ぶつける(優しく)という興味深い儀式が行われていました。英知を得て試験での成功を願う大学生たちが行っていたことから、この習慣が生まれました。

大聖堂の見学は伝統に従い、その他の使徒たちが眠る地下聖堂へと進みます。主祭壇に登りサンティアゴの像を抱擁し、通常とは違った角度から大聖堂を見つめてみましょう。周歩廊を進んでいくと聖年のみに開かれる「聖なる扉」を目にします。(7月25日が日曜日にあたる時)この扉を通る時は、特別な感覚を覚える事でしょう。例えそれが聖年にあたり、多くの訪問者のため長い時間待つことになったとしてもです。大聖堂への入場は無料です。ただし特定のエリアは入場券の予約が必要です。具体的に予約が必要な箇所は、「栄光の門」(’Casa do Deán’の一階で入手できる無料招待券もあり)、常設展示、サンタ・マリア・レアル・ラ・デ・サルの宗教芸術館の見学です。
大聖堂の屋根と巡礼者のミサ
屋上まで登れる「大聖堂の屋根」ガイドツアーに参加して、高所から歴史地区を眺めてみましょう。まずはじめに同オブラドイロ広場の大聖堂横にある美術館へ進みます。ルートはヘルミレス宮殿内部、大聖堂のトリビューン(栄光の門の上部)、そして聖堂の屋根へと続きます。顔が受ける風の感覚、自分がいる場所、角度など、もう言葉になりません。大聖堂の屋根見学は、事前に電話 (+34 902044077)、もしくは webからの予約が確実です。 大聖堂の裏、アサバチェリアの扉からサン・マルティン・ピナリオ教会があるインマクラダ広場へ出ましょう。内部では大聖堂から復元された古い「クルミ材のクワイヤ」などを鑑賞できます。

大聖堂へ戻って巡礼者のミサに参加しましょう。毎日12:00に行われ、ミサの中でサンティアゴ巡礼の道を完了した巡礼者たちを歓迎します。大聖堂内で「偉大な香炉」であるボタフメイロの儀式に参加したい場合は、年の特定日にのみ礼拝式で行われるので注意が必要です。参加の申請を希望する場合は、巡礼者の受付事務所へ出向きましょう。大聖堂内部の修復工事のため、ボタフメイロは現在行われていません。ミサの後は大聖堂周辺の広場 (キンタナ、プラテリアス、オブラドイロ)をゆったり散歩して、それぞれのファサードの細部まで鑑賞し、カメラに収めて後世に残しましょう。
歴史地区でのショッピングと食事
歴史地区のルア・ドゥ・フランコ(Rúa do Franco)、ライニャ(Raíña)、ルア・ドゥ・ヴィヤール(Rúa do Villar)通り方面へ歩きましょう。ここには観光案内所と巡礼者案内所、数多くのお店、工芸品、お土産、服、食品などのショップ、そして本とアンティークの小さな市場があります。サンティアゴ巡礼路と使徒関連(ボタフメイロ、ホタテ貝、杖など)のものと同様、銀と黒玉は大変典型的です。陶磁器、革、ガリシアのクラッシックなバグパイプ、「メイガス(meigas)」の人形(ガリシアの魔女として知られていた名前)もお勧めです。これらの通りに並行してサンティアゴ住人たちの日常ショッピングスポットであるルア・ノバとルア・カルデレリア通りがあります。
ルア・ドゥ・フランコで少し足を止めて、サンティアゴ大学の図書館があるコレヒオ・フォンセカのルネッサンス様式の回廊を見学しましょう。この地域にもバルやレストランが数多くあります。お腹がすいたら、食事にしましょう。一品料理や名物料理を試してみましょう。プルポ・ア・フェイラ(ガリシア風タコ)、ラコン・コン・グレロス(豚の肩肉と野菜料理)、カチェロ、エンパナーダ、ソルサ(ポークのマリネ)、イカ、パドロン・ペッパー(季節ものです。辛いものもありますからご注意を!)、蒸しムール貝、カルデイラダ(魚のシチュー)、ポテ(伝統的ガリシア豆シチュー)、魚、貝類がお勧めです。すべてにガリシアワインがついてきます。(例:リベイロやアルバリーニョ)デザートには典型的なサンティアゴ・タルトやオルホ・リキュール(伝統的なのは白ですがハーブ、クリーム、コーヒーなどのフレーバーもあります)の2つがお勧めです。ランチ時間の他のお勧めオプションは、月~土の7:00~15:00に営業しているアバストス市場です。その建築と魚、肉、野菜屋さんを巡りつつ、テイクアウトのお店、出来立ての料理を楽しんだり、有名な「ミニチュア料理」を試してみましょう。