ラレド宮殿
作者である建築家マヌエル・ホセ・デ・カレドが、「総合作品」として生み出した建造物で繰り広げられる、建築と装飾のファンタジー
ラレド宮殿は、建築の原型と、さまざまなものから着想を得た建築・彫刻・装飾の要素を兼ね備えていますが、ネオムデハル様式を基調とした構成となっています。複数の部屋、塔や張り出し窓、ポーチ、テラス、庭園からなる建造物です。そのため、アルハンブラ宮殿 (石膏細工、タイル、格天井) に着想を得た部屋の他、ポンペイ遺跡のフレスコ画 (絵画やキャンバス画) またはプラテレスコ様式の伝統的装飾の影響を受けた部屋があり、またモダニズム様式、ゴシック様式、ルネサンス様式、ナスル朝やレコンキスタ後もスペインに残ったイスラム教徒・モリスコに特有の様式を取り入れた装飾モチーフも見ることができます。さらに、ラレドは元々他の場所にあった歴史的建造物の一部もいくつか取り入れました。中でも、テンディリャ伯爵宮殿 (グアダラハラ) の格天井と丸屋根、サントルカス城の丸天井と柱、ハエンのペドロ1世宮殿にあったイベリア半島のイスラム風タイル、モンテ・ロランカのイエズス会教護院内庭園の柱などが見どころです。現在は、枢機卿シスネロスに関する博物館となっており、資料センターと専門図書館が併設され、アルカラ大学の歴史に関する文献や書誌の情報源を所蔵。
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ラレド宮殿
Paseo de la Estación, 10
28807 Alcalá de Henares, マドリード (マドリード自治州)
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