ホテル・アルフォンソ13世。セビリア。

映画スターの足跡をたどれる7つのホテル

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華やかさと神秘に包まれた映画の世界には、洗練された雰囲気と、尽きることのない驚きがあります。スペインの多くのホテルにも同じことが言えます。その客室は大作映画の舞台となり、主演俳優たちが宿泊してきました。『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』『北京の55日』から、『それでも恋するバルセロナ』『荒野の用心棒』『ミッション:インポッシブル』など、多数の作品に至るまで。世界の映画界の伝説的な人物たちが滞在した部屋を知りたい方や、名場面が撮影された空間を歩いてみたい方は、スペイン各地に点在するこれらのホテルに注目してみましょう。国際的に重要な映画祭のひとつが開催されるサン・セバスティアンから、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアまで、各地でそうしたホテルが見つかります。

  • ホテル・マリア・クリスティーナ。サン・セバスティアン

    ホテル・マリア・クリスティーナ(サン・セバスティアン)

    ネオクラシック様式とアール・ヌーヴォー様式を併せ持つ、まさに象徴的なホテルです。1921年に開業したこのホテルの名は、ドノスティア-サン・セバスティアンに長期滞在したアルフォンソ13世の母、マリア・クリスティーナ王妃にちなんで付けられました。このホテルの華やかさは、ハリウッド黄金時代の映画人たちを惹きつけました。たとえば、エリザベス・テイラー、ベティ・デイヴィス、ソフィア・ローレン、アルフレッド・ヒッチコック、カーク・ダグラスなどです。また、サン・セバスティアン国際映画祭の際には、リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピット、ロバート・デ・ニーロ、メル・ギブソンといった人物もこのホテルに滞在しました。最も象徴的な客室:「ベティ・デイヴィス・スイートルーム」です。ベル・エポックに着想を得たこのスイートは彼女のお気に入りで、印象的な楕円形のリビングルームを備えています。所在地:海にほど近い歴史地区にあり、ビクトリア・エウヘニア劇場や、サン・セバスティアン国際映画祭の会場であるクルサール国際会議場・公会堂のすぐそばにあります。追加情報:ホテル・マリア・クリスティーナは、2020年公開のウディ・アレン監督作品『リフキンズ・フェスティバル』の舞台にもなりました。

  • ユーロスターズ・ホテル・ラ・レコンキスタオビエド

    ユーロスターズ・ホテル・ラ・レコンキスタ(オビエド)

    アストゥリアス州都で最も歴史あるホテルは、映画界と密接な関係を保っています。まず、このホテルはウディ・アレンのお気に入りのひとつです。2002年にアストゥリアス皇太子賞芸術部門を受賞するために訪れた際、このホテルを知りました。スペイン王室が毎年、授賞式の受賞者や招待客を迎えるのも、まさにこの場所です。ニューヨーク出身のこの監督は2007年、『それでも恋するバルセロナ』の撮影地としてこのホテルを選びました。一方、スペイン人監督ホセ・ルイス・ガルシも、『ルス・デ・ドミンゴ』(Luz de domingo)の撮影地としてこのホテルを選びました。マーティン・スコセッシ、メリル・ストリープ、フランシス・フォード・コッポラ、ペドロ・アルモドバルなどの偉大なスターたちも、このホテルに滞在しました。最も象徴的な客室:1室ではなく2室あります。メインファサードに面したバルコニーを備えた「ロイヤルスイートルーム」です。所在地:オビエド中心部、サン・フランシスコ公園カンポアモール劇場のそばにあります。追加情報:18世紀に建てられたこのホテルの建物は、1970年代初頭まで孤児院として使われていました。

  • ホテル・アルフォンソ13世。パティオ。セビリア。

    ホテル・アルフォンソ13世(セビリア)

    20世紀初頭に建てられた、建築上の傑作です。その壮麗なネオ・アラビア様式とアンダルシア様式により、デヴィッド・リーン監督の『アラビアのロレンス』(1962年)など、大作映画の舞台となりました。また、『ボレロ』や『ミッション:インポッシブル2』、さらにドラマシリーズ『ザ・クラウン』のエピソードの撮影拠点にもなりました。148室ある豪華な客室には、オマー・シャリフ、ピーター・オトゥール、アンソニー・クイン、エヴァ・ガードナー、オードリー・ヘプバーン、チャールトン・ヘストン、オーソン・ウェルズ、ソフィア・ローレン、ボー・デレク、トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、ジョニー・デップなどの俳優たちが滞在しました。最も象徴的な空間:美しいタイルで装飾されたアーチとガラス張りの回廊に囲まれた、「ムデハル様式のパティオ」です。所在地セビリア歴史地区の入口にあたるプエルタ・デ・ヘレスのそばにあり、レアル・アルカサルや、現在は大学本部となっている旧タバコ工場にも近接しています。追加情報:1929年に完成したこのホテルは、イベロアメリカ博覧会を訪れる各国の要人を宿泊させたいという、アルフォンソ13世の強い意向により建てられました。

  • カサ・フステル。バルセロナ

    カサ・フステル(バルセロナ)

    このモデルニスモ建築の名作と映画界とのつながりは、ここがウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』の撮影拠点となったことにあります。それ以来、「スターたちのホテル」として知られており、バルセロナを訪れる多くの映画人や俳優に選ばれています。その中には、この映画に出演したペネロペ・クルス、スカーレット・ヨハンソン、ハビエル・バルデム、ウディ・アレン本人のほか、リチャード・ギア、ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ、フランソワ・オゾンも含まれます。最も象徴的な空間:「カフェ・ビエネス」です。ここには、知識人、芸術家、国内外の実業家、そしてカタルーニャ社交界の多くの人々が足を運んできました。所在地:バルセロナのモデルニスモの中心地、グラシア大通り沿いにあり、有名なミラ邸やバトリョ邸のすぐ近くです。追加情報:ウディ・アレンはカサ・フステルに滞在しただけでなく、ジャズクラブで自身のバンドとともに演奏したこともあります。

  • ウェスティン・パレス・マドリード

    ウェスティン・パレス(マドリード)

    このホテルと、隣接するマンダリン・リッツは、マドリードで最も映画と関わりが深く、象徴的で歴史ある2つのホテルです。たとえば「パレス」は、『ドクトル・ジバゴ』『北京の55日』『エル・シド』などの映画を通じて映画界と結びついています。これらの大作映画をはじめとする作品のスタッフの一部が、ここに滞在したためです。宿泊客には、エヴァ・ガードナー、ソフィア・ローレン、デヴィッド・ニーヴン、リタ・ヘイワース、チャールトン・ヘストン、オーソン・ウェルズ、ローレン・バコールなどがいます。さらに、ウェスティン・パレスでは映画『ボーン・アルティメイタム』の複数のシーンが撮影されたほか、このホテルはスペイン映画『ラ・セナ』(La Cena)の筋書きにも影響を与えました。最も象徴的な空間:パレスの壮麗なガラスドームの下には、パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリ、ミゲル・デ・ウナムーノ、フェデリコ・ガルシア・ロルカをはじめ、ハリウッドスター、政治家、知識人、画家、作家などが集いました。所在地:カレラ・デ・サン・ヘロニモ通りにあり、下院議事堂の向かい、プラド通りのそばに位置しています。ユネスコ世界遺産「光の景観」の軸上にあります。追加情報:スペイン内戦(1936~1939年)中、このホテルは野戦病院に改装され、自然光を利用できるドームは手術室として使われました。

  • ホテル・サンタ・カタリナ。グラン・カナリア島。

    ホテル・サンタ・カタリナ(ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア)

    カナリア諸島のホテルの中で最も映画と関わりが深い上に、1890年に開業した、最も歴史あるホテルでもあります。近年の改装により、このホテルを特徴づけるエクレクティック様式が保たれています。エヴァ・ガードナー、ジョン・トラボルタ、ジョン・ヒューストン、グレゴリー・ペック、ブラッド・ピット、ジェニファー・ロペス、マリオン・コティヤールなどの俳優や監督が、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアでの滞在先としてこのホテルを選びました。また、多くの小説が映画化されている作家、アガサ・クリスティも滞在しました。最も象徴的な空間:「カメのパティオ」は、ラス・パルマスの社交・文化活動の中心地のひとつです。所在地:ラス・パルマスのマリーナのすぐ近く、ドラマス公園内にあります。追加情報:公開から70年を迎える映画『白鯨』をめぐるセルフガイドルートの立ち寄りスポットのひとつです。同ルートは、LPVisitが提案する6つの映画ルートのひとつです。 

  • オアシス・ミニハリウッド。タベルナス砂漠。アルメリア

    コルティホ・エル・ソティージョ(アルメリア県サン・ホセ)

    18世紀に起源を持つこの宿泊施設は、タベルナス砂漠自然地区のすぐ近くにあります。この一帯では数多くのスパゲッティ・ウエスタンが撮影されました。ホテルのいくつかの客室は、セルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演の『荒野の用心棒』や、トニーノ・ヴァレリ監督の『ザ・デイ・オブ・アンガー』(The Day of Anger)などの名作の舞台となりました。イーストウッド自身もここに滞在しました。ウィレム・デフォーやアントニオ・バンデラスなど、ほかの俳優たちもここに滞在しています。最も象徴的な空間:砂漠を望む大きな窓を備えたメインホールです。西部開拓時代の雰囲気を思わせます。所在地:コルティホはサン・ホセの町の郊外にあり、カボ・デ・ガタ=ニハル自然公園内のモンスルやロス・ヘノベセスなどのビーチのすぐ近くです。追加情報:『荒野の用心棒』の冒頭で、「名無しのガンマン」が登場する伝説的なシーンが撮影されたのは、コルティホ・エル・ソティージョでした。

これらは、映画の世界と密接な関係を持つスペインのホテルの一例にすぎません。こうしたホテルは、ほかにもたくさんあります。映画のような体験を探している方や、歴史あるホテルに滞在したい方は、スペイン観光公式サイトでさらに多くのプランや旅のヒントを見つけることができます。