ピレネー山脈で冬の冒険をする

冬のアクティブ・ツーリズムに最適なスペインの目的地

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スペインの大きな強みは、アクティブ・ツーリズムの魅力的なアクティビティを年間を通じて実践できることです。春と夏に多種多様なスポーツを楽しめるだけでなく、秋や冬に旅行すると、自然の中でいくつもの冒険を体験することができます。旅の目的地を選択するための「きっかけ」となるような提案を以下にまとめましたので、ご参照ください。

  • アラゴンのピレネー山脈に位置するテナ渓谷を進む登山家

    テナ渓谷でのマルチアドベンチャー

    400平方キロメートル超の面積を誇り、また16の村で構成されるアラゴン州ウエスカ県のテナ渓谷には、あらゆる年齢層向けのアクティビティが無数に存在します。どの村にも共通するのがアラゴンのピレネー山脈特有の美しい自然環境です。 めまいを覚えるような体験をしたいならオス・デ・ハカに行くのがおすすめです。 そこには、ヨーロッパ最長のジップラインが2本、しかもヨーロッパの最高地点に伸びています。その長さは1キロメートルに及び、標高は1,200メートルを超え、そして速度は時速90キロメートルに達します。また、2本のジップラインが並行して走っているため、この冒険は仲間と同時に体験することもできることを覚えておきましょう。グループで、特にお子様連れで楽しめる別の選択肢といえば、ビエスカスのジップライン・パークが挙げられます。難易度別の周回コースが9つ、バランス感覚を試す遊具が80点超設置されています。 この地域ならではの特別なプランとして、ツェルト、テント、または自分で作ったイグルーの中で雪に囲まれて眠るといったものもあります。ピエドラフィタ・デ・ハカから出発するツアーには四輪駆動スノーモービルのルートが含まれており、昼だけでなく夜も、月や星の光の下で走行できます。同ツアーではまた、スノーシューイングでの散策や地元の食材を使った食事も楽しめます。 同じくピエドラフィタ・デ・ハカの町では、すばらしい森の中を巡りながら在来動物の生態を間近で観察するという機会も得られます。ラクニアチャ野生動物公園には約15種の動物が半野生の状態で暮らしているほか、ピクニックエリアに加え、テナ渓谷の息をのむようなパノラマビューを眺めるのに絶好のスポットもあります。 標高3,000メートル地点への登山を「やりたいことリスト」に加えたいなら、この目的地にはあらゆる施設がそろっているため、そうした登頂を高山での豊富な経験なしに達成することができます。専門の会社が、標高3,064メートルのガルモ・ネグロの峰を目指すトレッキングルートなどのプランを扱っています。このルートは巡回コースで、大きく2区間に分かれており、エキスパートがガイドとして同行するうえ、午後いっぱいをかけての準備、2日間にわたるツアー、山小屋での2泊(朝食、昼食、夕食付き)といったものがすべて含まれています。また、追加オプションとして最終日の夜をパンティコサ温泉療養リゾートで過ごし、その温泉コースで疲れをいやすという選択肢もあります。 有名なアラモン・フォルミガル=パンティコサスキー場があることから、テナ渓谷はスペインでスキーをする場合の主要な目的地であると同時に、そこには、あらゆる種類の幅広い宿泊施設に加え、本物のアラゴングルメを味わえるさまざまなレストランも用意されています。

  • スペインのルイデラ湖群を潜水するダイバー

    カスティージャ-ラ・マンチャ州の淡水湖でのダイビング

    続いては、「高地での水中冒険」というエクスペリエンスをご紹介します。海抜1,000メートルを超える地点でダイビングしたり、スペイン内陸部の植生に生息する動物たちを観察したりする自分の姿を想像できますか?淡水に浸かることで得られる最高の感覚を味わいたいなら、アルバセテ県シウダ・レアル県にまたがるルイデラ湖群自然公園に行ってみましょう。ここは、水中の視界がよいことから国内有数のダイビングスポットとされている場所です。淡水ダイビングを専門とするアクティブ・ツーリズム用の施設があり、この施設がすべてを手配してくれます。冬のダイビングに適したドライスーツをはじめ、必要な装備一式を提供してもらえます。ダイビングが許可されているのは、15湖あるルイデラ湖群のうち一部の湖のみとなっています。一番人気はコルガーダ湖で、水深が約25メートルと最も深いのはレイ湖です。バターナ湖には一種の水没林があり、ティナハ湖は水深が浅いにもかかわらず透き通った水と豊富な植生を持ち合わせています。このアクティビティは未経験者を含め、誰もが楽しめるものとなっているため、ダイビングというエキサイティングなスポーツに初めて挑戦し、またその基礎を身に着けようとする方にとって、「ダイビングの入門編」としての役割を果たすことでしょう。

  • スペインの王宮の前で自転車に乗る観光客

    マドリードを取り囲む、65キロメートルの「緑の環状自転車道」

    スペインの首都は文化や美食、レジャーといった魅力にあふれているため、必ず一度は訪れてみる価値があります。ところが、そうした魅力に加え、この都市にはその周囲を取り囲むサイクリングルートがあり、都市部との境界を形成している植生に分け入ることができるようになっていることはご存知ですか?マドリードの「緑の環状自転車道」は全長65キロメートルに及び、そのほとんどが舗装され、車両の通行もないことから、安全にペダルを漕ぎながら、まったく異なるマドリードの景色を楽しむことができます。 このコースはマドリード在住のサイクリング愛好家のお気に入りで、彼らはここで、休日を利用してそのスポーツを楽しんでいます。さらに、自転車をお持ちでない場合でも、自転車のレンタルを利用することで、マドリードを取り囲む、このすばらしい環状線を各自が自分のペースで走破することができます。  この周回コースは計6つの区間で構成され、市内の20の行政区や地区を横断します。途中、「カサ・デ・カンポ」や「リネアル・デ・マンサナーレス公園」といった自然地帯を通過しますが、このうち後者では、市内を流れる川に敬意を表して制作された彫刻「マンサナーレスの貴婦人」の姿が際立っています。そのため、このサイクリングコースでは好きな区間を選んで走ることができます。どの区間にも魅力的な選択肢が豊富に存在するため、コース沿いに立ち並ぶバルやレストランのいずれかに立ち寄り、マドリードのグルメの典型である絶品のアペリティフを堪能しながら、休息をとり体力を回復させることができます。

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