バスク州ガステルガチェの眺め

バスク州の見どころ:ウォーキングルート

バスク

この自治州の一部の地域には、スペイン全土でも屈指の多様性をもつ自然地帯が広がっています。緑の牧草地や深い森、海に面した崖で、のんびりと散歩を楽しむことができる一方、これまで見たことのないような、信じられないほどの絶景の中を通過することもできるのです。そうした場所をいくつかご紹介しますので、そこからインスピレーションを得て、旅行の計画を立ててください。

  • バスク州ガステルガチェにあるサン・フアン礼拝堂

    サン・フアン・デ・ガステルガチェ

    ベルメオのすぐ近くに、コスタ・バスカを象徴する場所があります。有名なドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の舞台となったことで広く知られるようになったスポットです。ここには小さな島があり、島にはサン・フアン(聖ヨハネ)をまつった小さな礼拝堂が建っています。この礼拝堂にアクセスするには、ビーチから伸びる、曲がりくねった狭い階段を上っていきます。階段を一段ずつ登って礼拝堂に近づくにつれて、そこから見える景色はますます印象的なものになります。特に日没の時間帯に訪れるのがおすすめです。礼拝堂に到着したら、礼拝堂の鐘を3回鳴らすことを忘れずに。そうすることで幸運がもたらされ、悪霊が追い払われると言われています。

  • バスク州のフリッシュ

    サコネタとメンダタ

    このウォーキングルートでは、緑の牧草に覆われた崖をいくつか越えながら海に沿って進んでいきます。また、そうした崖のあちこちには小さな入り江やビーチがあり、天気が良ければ水浴びをすることもできます。ここでは「フリッシュ」と呼ばれるきわめて特殊な岩層を楽しむことができます。堆積物が何千年にもわたって蓄積したことで板状の岩が生まれ、それが尾根の形状をしたまま海の中まで続いている様子は、まさに驚異的な自然の気まぐれといえます。そこには、世界でもわずかな場所でしか楽しむことのできない美しい風景が広がっています。

  • バスク州アラバ県にあるネルビオンの滝

    ネルビオンの滝

    このルートではイベリア半島最長のカスケードを眺めることができます。長さ220メートル強の滝を目の当たりにすると、その光景には絶句するしかありません。木々がうっそうと生い茂る森の中を進むにつれ、次第に水の音が近づいてきて、最後には目の前で森が途切れ、この巨大な滝が視界に飛び込んできます。訪問に先立ち、ネルビオン川に水が流れているかどうかを確認することが重要です。というのも、川が干上がっていると、滝のない大きな峠道しか見ることができないからです。間違いなく、このスポットを訪れる価値はあります。きっと記憶に永遠に刻まれることになるでしょう。 

  • バスク州にあるゴルベヤ地域自然公園

    イチーナ

    ゴルベヤ地域自然公園の中心部に位置するイチーナは興味深い散策が楽しめる山塊です。ここでは、深淵や洞窟が本物の迷宮のようなものを構成しており、その中を探索できます。そうした場所にはバスク神話の物語や伝説が数多く隠されています。想像力を働かせたり、バスクの伝統文化において重要な場所をいくつか訪れたりするのに最適なスポットです。このルートには開始早々、圧倒されてしまうことでしょう。信じられないほどすばらしい自然の門「オホ・デ・アチュラル」をくぐり抜けなければならないからです。この門の先に、神秘と幻想に満ちた自然スポットが広がっています。

バスク州は、絶景を堪能しながらウォーキングを楽しめるルートが数多く用意されている場所です。海の近く、山間部、深い森の中、巨大な滝の下などを通るルートがあります。お望みの風景がどのようなものであれ、ここではそのお望みの風景の中を歩くことができます。 

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