マラガの眺め

マラガ、「イット・シティ」…注目の国際都市

Málaga

現代カルチャーがこのアンダルシアの街を席巻。


いくつかの理由から マラガ はスペインの主な文化大都市の一つとなっています。例えば ピカソの生家、現代アートセンター (CAC) や ロシア美術館 また カルメン・ティッセンポンピドゥーセンター初の国外拠点…さらに、30か所以上を数えるおすすめの展示スペース。これに映画祭、食の祭典、一か月にわたる音楽祭が加わり、国内外のイベントスケジュールの間を縫って、水を得た魚のように躍動する街となっています。

マラガのソーホーで楽しむアーバンアート

現代カルチャー現象により、太陽とビーチの目的地というこの街のルーツをベースに、前衛的なアイデンティティを構築した街へと発展しました。マラガは、 ソーホー として親しまれる、アート地区の影響によりストリート アートの国際ネットワークに参加しています。ケニー・シャーフ、ベン・アイン、アブラハム・ラカリェ、Obey、Faith47 の署名がある巨大なグラフィティが、ソーホーの建物の壁に描かれています。デザイン、工芸品、アンティーク、その他 ヴィンテージ 品が、毎月第一土曜日に開催される “メード・イン・ソーホー”マーケット にあふれています。食といえば、種類の豊富さ。マラガの伝統料理から、ベジタリアンレストランやグルメ体験が楽しめるその他の店まで多種多様です。さらに、マラガのソーホーには、市内で最近期待されている文化事業のひとつ、ソーホー・カイシャバンク・シアターもあります。アンダルシアのこの街の最も国際的な大使、俳優のアントニオ・バンデラスが建てた劇場です。 

マラガのソーホー地区

映画と音楽のレッドカーペット

この街に大きな変革をもたらしている出来事の一つが、春に開催される 映画祭 です。マラガはレッドカーペットを用意し、スペイン映画界の著名な面々がこのカーペットを闊歩。映画界の雰囲気にすっかり包まれ、テーマに沿った特別なアクティビティが行われます。その一例が ワインのテイスティングとタパスの試食付き ガイドツアー。アンソニー・クインやアラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレ、ラクエル・ウェルチ、ショーン・コネリー、ジョージ・C. スコット、ローバート・デ・ニーロをはじめとする俳優がロケを行ったこの街の穴場スポットを知ることができます。また、マラガからわずか60キロメートルのところにある、天然の石造りのナグエラスの円形劇場 (マルベーリャ) では、マラガの社交生活で注目されるもう一つのイベント、スターライト・フェスティバルが行われます。音楽が共通のテーマで、国内外の有名アーティスト――レニー・クラヴィッツ、フリオ・イグレシアス、プラシド・ドミンゴ、ラウラ・パウジーニ、アンドレア・ボチェッリ、エルトン・ジョンはこれまでにこのステージに立った出演者の一部――が主役を務める、夜の野外ライブ30公演以上が行われますが、このフェスティバルでは、食文化、アート、ファッションにも注目し、クッキングショー、ファッションショー展覧会も同時に開催されます。イベントの締めくくりは、有名人がホスト役を務めるチャリティーショー。定員3000名以下という限定感が、このショーに魅力を添えています。

マラガ映画祭のレッドカーペットでポーズ

ガストロノミーの新トレンド

最近の料理のトレンドは、マラガで開催されるフェスティバルのカテゴリーにも取り入れられています。5月の間に開催される マラガ・ガストロノミー・フェスティバル は、美食文化をたたえるイベント。創作メニュー、討論会、試食、ストリートフードスペース、また高級料理のワークショップ、上映プログラム、招待国など何でも揃っています。このコンクールのために、この地域の最高の食材が紹介されますが、地元産ワインとアハルキーアのフルーツが特に主役を務めます。マラガのガストロノミーの進化をより深く知ること、それは漁師町エル・パロ に足を運ぶこと。このエリアは宿泊施設がなく、通常の観光コースから少し外れています。ここでは、前衛的な料理が調和しながら入り込んでいます。つまり、伝統の味の良さを尊重しつつ、例えば、グルテンフリーの魚のフリッターやカニの中華鍋炒めなどを提供しています。したがって、マラガは、すっかり注目される「イット・シティ」の主な要素を取り揃えています。

料理を用意するシェフ
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