メルセデス・ルイス。フラメンコ舞踊のロマンセーロ

秋・冬・春にスペインで開催される国際音楽祭

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スペインは、世界でも特に多くの音楽フェスティバルが開催される国のひとつです。特に夏の間は、FIBやビルバオBBKライブのようなイベントに何千人もの観客が集まります。ただし、こうしたショーを楽しめるのは夏だけではありません。その他の季節であっても、多種多様なジャンルの国内外アーティストによる大規模なイベントが開催されるためです。ロックに始まり、ジャズやポップス、果てはフラメンコや電子音楽に至るまで、ラインナップは豊富です。本稿では、特に注目すべきフェスティバルをいくつかご紹介します。秋から春にかけて、順に見ていきましょう。 

  • マドリード国際ジャズフェスティバル

    秋の間、マドリードはジャズ愛好家にとって非常に重要な場所になります。ジャズマドリードが開催されるためです。「ビジャノス・ホール」「カフェー・セントラル」「コンデ・ドゥケ現代文化センター」「セントロセントロ」などを会場に、世界的に有名なアーティストによるパフォーマンスが行われます。1980年代以来、このイベントには、ハービー・ハンコック、グレゴリー・ポーター、チャノ・ドミンゲス、デイヴ・ホランドといった著名な人物が出演してきました。このフェスティバルではコンサートのほかにも、ジャズ文化に関する展覧会や映画上映、大規模な会議が開催されます。

  • ラブ・ザ・ナインティーズ

    1990年代の音楽を懐かしむ人を対象に、スペインの複数の都市で「ラブ・ザ・ナインティーズ」フェスティバルが開催されます。当時、ひとつの世代をまるごと熱狂させた海外のバンドやアーティストが参加するため、特にポップスやダンスミュージックのファンにはおすすめのイベントです。夏に開催される都市もありますが、バルセロナなどでは10月と11月に開催されるものもあり、詳細は公式ウェブサイトで確認できます。今まで何千人もの観客が、エイス・オブ・ベイスといったバンドのリズムに合わせて踊ってきました。

  • バルセロナ国際ジャズフェスティバル

    約60年の歴史を誇る、ヨーロッパでも屈指の有名なジャズフェスティバルです。マイルス・デイヴィス、ジミー・スミスなど、世界的に有名なアーティストやレジェンドが出演者リストに名を連ねています。このフェスティバルではコンサートのほかにも、マスタークラスやトークイベントといった観客向けのイベントが並行して行われます。この国際ジャズフェスティバルの開催によって、10月から3月にかけてのバルセロナの街は、ジャズというジャンルの愛好家にとっての世界的なミーティングポイントになります。

  • BIMEビルバオ

    ラテン音楽や都会的なスタイルに興味をお持ちなら、ボゴタとビルバオの両都市で開催されるビルバオ・インターナショナル・ミュージック・エクスペリエンス・ライブがおすすめです。こうしたジャンルのファンであれば、10月か11月に行われるこのイベントに参加しないわけにはいきません。その旅は2013年に始まり、Bad Gyal、Nathy Peluso、Trueno、Soulfiaなどのビッグネームがここを通過してきました。 

  • インベルフェスト

    10月から2月にかけての数週間、インベルフェストの名の下に、マドリード、サラゴサ、バスク地方のさまざまなホールや劇場でコンサートが開催されます。対象ジャンルは、ロック、ポップ、オルタナティブミュージック、フォークなどとなっています。2015年の初開催以来、そのステージに立ったアーティストのほとんどは、ロザリア、デペドロ、コケ・マヤ、デラポルテなど、スペイン人が占めています。とはいえインベルフェストでは、エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイやバンド・オブ・スカルズといった海外のバンドのほか、ピアニストのジェームス・ローズなども出演者リストに名を連ねています。

  • カナリア諸島の国際音楽祭

    この音楽祭は毎年冬(1月から2月にかけての数週間にわたり)、群島の8つの島々に音楽を届けます。約20カ所の会場でコンサートが開催され、国内外の著名なオーケストラ、ソリスト、アンサンブルが集結するプログラムが組まれています。レパートリーは、交響楽、オペラ、古楽から、現代音楽、ジャズ、そして新たな聴衆に音楽を身近に感じてもらうための様々な企画まで、多岐にわたります。夏季以外でもカナリア諸島の魅力を満喫できる、文化的なイベントです。

  • 国際宗教芸術祭

    国際宗教芸術祭では、王宮の礼拝堂、サン・ミゲル教皇バシリカ、サンタ・バルバラ教会、エンカルナシオン王立修道院などが会場となります。このフェスティバルは2月から4月にかけて開催され、インディーズ、エレクトロニック、フラメンコ、ジャズ、古楽などの音楽ジャンルが主役を務めます。

  • ヘレス・フェスティバル

    カディス県のこの街では、2月から3月にかけて、フラメンコの世界的な代表格とされるヘレス・フェスティバルが2週間開催されます。このイベントでは今まで、アントニオ・カナレスやサラ・バラスなどの踊り手、エル・ペレやペドロ・モントーヤ(通称「チャンキータ」)などの一流歌手、ダニエル・ラモスやウルスラ・ロペスなどの著名な前衛アーティストが、フラメンコ専用のステージでパフォーマンスを繰り広げてきました。首都マドリードを10月から11月の間に訪れる場合、この街で開催される類似のフェスティバル、スマ・フラメンコ・フェスティバルもお楽しみいただけます。フラメンコとアンダルシアの本質を知るのにこれ以上の方法はありません。

  • ブラックミュージック・フェスティバル

    カタルーニャのブラックミュージック・フェスティバルの特徴は、ブルース、ソウル、ファンク、レゲエ、ゴスペル、ヒップホップなど、多岐にわたる音楽ジャンルを網羅している点にあります。このフェスティバルは例年、2月から3月の間にジローナ県で行われます。こうして、コスタ・ブラバでは春を迎えます。2002年の初開催以来、そのステージを飾ってきたアーティストのなかには、メイシオ・パーカー、モーチーバ、エロル・リントン、ウェイラーズなどがいます。

  • セグラ音楽祭

    ハエン県のセグラ山脈が誇る類まれな環境の下、春のスペインで独特なイベントを楽しみたいなら、セグラ音楽祭に勝るものはありません。その独自性は、セグラ・デ・ラ・シエラ城が会場になっていることからもうかがえます。この城では、夕暮れどきのコンサートが魔法のような雰囲気に包まれます。また、同じく会場となっている村の古い教会では、クラシック音楽やフォーク音楽の演奏に理想的な音響効果が発揮されます。

  • オ・ソン・ド・カミーニョ

    サンティアゴ・デ・コンポステーラのモンテ・ド・ゴソは、「オ・ソン・ド・カミーニョ」が開催される素晴らしい場所です。これは春真っ盛りに開催される野外フェスティバルで、2018年から毎年、何千人もの音楽ファンがこのフェスティバルに参加しています。「シャコベオ2021」を宣伝するイベントの一環として始まった当初から、このフェスティバルは著しい進化を遂げてきました。2つのメインステージには、ブラック・アイド・ピーズ、デヴィッド・ゲッタ、イギー・ポップ、ダディ・ヤンキーなど、ロック、ポップ、エレクトロニック、レゲトンをはじめとする様々なジャンルの大物アーティストたちが登場しています。

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