地中海大陸間公園から見たリーフ山地

地中海大陸間生物圏保護区。アンダルシア(スペイン) - モロッコ

アンダルシア

2006年10月にユネスコによって登録されたこの保護区は、スペイン南部アンダルシア地方のカディス県東部とマラガ県西部にある最も優れた自然地域を含んでおり、区域内に海がある保護区としては初めてのものです。さらに、大陸をまたいだこの区域には、既に登録済みのアンダルシアの2つの生物圏保護区(シエラ・デ・グラサレマとシエラ・デ・ラス・ニエベス)が含まれています。この保護区の残りの部分のうち、アンダルシアに位置するものとしては、エストレチョ自然公園やアルコルノカレス自然公園、自然保護区に指定されているロス・レアルス・デ・シエラ・ベルメハ、シエラ・クレステリーナ、ガイタネス峡谷、ロス・ランセス・ビーチ、さらに、天然記念物に指定されているボロニア砂丘、ピンサポ・デ・ラス・エスカレレタス、ブイトレラス峡谷があります。

ジブラルタル海峡の両岸に広がる豊かな自然の大部分は、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸を結ぶ移動ルートに由来します。そのため、117種以上の鳥類に加え、イノシシやカワウソなどの哺乳類も保護区の動物相を代表する存在となっています。

また、アンダルシア地方は、地中海沿岸の低木地帯の植生が最もよく残っているのが特徴です。具体的には、海峡の北岸と南岸の両方に、スペインモミを擁する固有地形をはじめ、セイヨウヒイラギガシ、コルク樫、さまざまな低木や草地があります。

地中海大陸間生物圏保護区。アンダルシア(スペイン) - モロッコ


アンダルシア

マラガ (アンダルシア):

お役立ち情報

知っておくべきこと


  • 文化情報

    この生物圏保護区のアンダルシア州内での範囲は、カディス県とマラガ県の63市町村にまたがっています。ユネスコによるこの登録の基本的な目的は地域の生物多様性を保護することにあるほか、地域住民に資源の持続可能な利用を促すこと、および、地理的に分断されてはいるものの自然・文化遺産の側面を共有する2つの地域を結びつけることにも重点が置かれています。こうして、何世紀にもわたってこの両岸は東洋と西洋をつなぐ役割を果たし、「アンダルシアの文化」と呼ばれるものの創造に貢献してきました。

  • 環境情報

    地中海に向かって開かれた弧を描く山脈群が大部分を占めており、その結果として、ベティコ・リーフ山系が二分割されています。

  • 観光情報

    この生物圏保護区に属するアンダルシア州の各自然保護区に関し、そのビジターセンターおよび情報センターのお問合わせ先については自然保護区の観光窓口で確認できます。このWebチャネルでは、ハイキングコース、宿泊施設、レクリエーションエリア、展望台に関する情報を入手することができるほか、パンフレットや地図ガイドのダウンロードも可能です。