シウダー・エンカンターダ

クエンカ山地にあるこの自然地帯は、水、風、氷が何世紀にもわたって彫刻を施して造形した奇妙な岩々が特徴となっています。水、風、氷の岩々への作用により、人間、物体、動物のように見える石像が造形されており、訪問者の想像力を掻き立てます。

シウダー・エンカンターダは現在、クエンカ山地自然公園の境界内に位置しており、クエンカ市内からわずか28キロメートルの場所にあります。シウダー・エンカンターダを探索するコースには標識があり、多くの岩層には類似している形の名称が書かれた立札が添えられています。ボート、犬、石の海、ローマ橋、アザラシ、クマ、滑り台、テルエルの恋人、キノコ、修道院、カメなど、すぐに類似点を見つけることができます。 これらの気まぐれな形がなぜ存在するかは、岩の硬度と組成に違いによって説明できます。上部は炭酸カルシウムを含んだ灰色の石灰岩で、下方の赤みがかった色合いの石灰岩よりも侵食に強い性質を持っています。下部は上部よりも早く摩耗するため、岩屋根や岩棚ができます。 シウダー・エンカンターダの周辺も、それに劣らず魅惑的です。柏、サビナビャクシン、杜松、柘植、キイチゴといった植物が生え、近くを羊の群れが通り過ぎると、ローズマリーとタイムの香りが漂います。