クルツィアガの十字架

「ドゥランゴの磔刑像」の名でも知られるこの十字架はクルツェサントゥ博物館に収容されています。磔刑像を表現するものとしては珍しい大きさをしており、社会的、宗教的、かつ寓話的な意味合いを含んでいます。このモニュメントは4.3メートルの高さを誇ります。土台は多角形の台座で造られています。竿の部分には天国のヘビが巻きついています。別のレリーフでは「楽園追放」が、さらに別の2つの面では「イブの誘惑」と「アダムの原罪」が表現されています。柱頭の上部を占めるのは12使徒の図像です。そのさらに上に十字架があり、表側では磔（はりつけ）にされたキリスト、聖母マリア、使徒ヨハネがいるゴルゴタの丘が表現され、裏側では聖母マリアと神の子イエスが聖カタリナと聖アガタに挟まれて鎮座しています。