Monumento

バレンシア・デ・アルカンタラの支石墓

Cáceres

バレンシア・デ・アルカンタラの自治体に残されている48基の支石墓は、巨石文化が生んだ支石墓群としてはスペインはおろかヨーロッパでも有数の重要性を誇るものです。

この支石墓群は3つの部門またはグループに分けることができ、新石器時代と銅器時代(銅の時代とも言う)の間、すなわち紀元前4千年紀から紀元前3千年紀にかけてのものと推定されています。そのほとんどを占める30基を超える支石墓は花崗岩の大きな石塊で作られており、残りの支石墓は粘板岩の石板で作られています。こうした巨石墓モニュメントのおかげで、バレンシア・デ・アルカンタラでは、石室がひとつしかない支石墓のほか、長い廊下または短い廊下を備えた石室を持つ支石墓など、多様な建築類型を見ることができます。また、保存状態についてもそれぞれ非常に異なっています。これらは個人または集団の埋葬地であり、当時は、彫刻が施されたり研磨されたりした道具類、陶磁器、金細工、装飾品、擬人化された偶像といった葬儀用品が豊富に副葬されていました。それらの大部分はカセレス博物館に所蔵されています。  

バレンシア・デ・アルカンタラの支石墓


10500  Valencia de Alcántara, カセレス  (エクストレマドゥーラ)