アルバセテの祭り

祭りの熱気は祭りの会場とその周辺で特に強く感じられます。祭りの会場は、その特殊な形状から、「円」または「フライパン」と呼ばれています。これは18世紀に建設されたもので、3つの同心円と、同心円につながる長い散歩道で構成されています。「フライパン」の中央には、モデルニスモ様式でできた小さくて美しい神殿がある一方、さまざまな「円」には、あらゆる種類のブースが多数、軒を連ねています。食べ物や飲み物、アルバセテの伝統工芸品、おもちゃ、衣料品、宝石など...屋台は夜明けまで一日中開いています。それらの多くでは、この地域の本当においしい代表的なお菓子であるミゲリートスと一緒にサイダーを飲むことができます。日中は馬車と馬のパレードも観覧できます。遊歩道沿いには子供向けのアトラクションや人気のチャリティー抽選会があります。祭りの会場の外、つまりその周辺にも、ブースや屋台がいくつも設置されるうえ、音楽用のテントではコンサートも開かれます。とはいえ、アルバセテの祭りでもっとも印象深いのは、その動員数です。いつ何時でも、昼夜を問わず、祭りの会場は娯楽と喜びを求める人々であふれかえります。