マドリードはアクティビティや必見スポットにあふれたすばらしい都市です。しかも、建築が好きな方にとっては散策するのに理想の場所でもあります。その理由は、この街の景観を作り出している数多くの建築様式や、調和しながら共存している、さまざまな時代の建物や建造物にあります。また、マドリードを散策するだけでそれらを発見できるという点もメリットのひとつです。以下、特に有名で見逃せない建物をいくつかご紹介します。
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メトロポリス・ビル
市内有数の知名度を誇り、また被写体としても大人気の建物で、マドリードの2本の大動脈ともいえるグラン・ビア大通りとアルカラ通りを見下ろしています。建築にはフランス様式が採用されています。45メートルの高さを誇ることから、長い間、マドリードでもっとも高い建物のひとつでした。間違いなく目を奪われることになるのが、その屋根、約3万枚の金箔が貼られたスレートのドーム、および建物頂部に備え付けられた「翼の生えた勝利の女神像」です。この信じられないほど美しい建築物はアルカラ通り42番にあります。
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クアトロ・トーレス(4つの塔)
ラ・パス地区に伸びるカステジャーナ大通りのすぐ隣には、この街のスカイラインの一部をなすビジネスエリアがあります。「クアトロ・トーレス・ビジネスエリア」と呼ばれる一角です。この高層ビル群を構成するのが、「トーレ・デ・クリスタル」「トーレ・フォスター」「トーレ・エンペラドール・カステジャーナ(旧トーレ・エスパシオ)」「トーレ・PwC」です。そのうえ、2021年には5番目の建物も竣工しました。それが「トーレ・カレイド」です。これら5棟の高層ビルのうち、2棟はスペインを代表する超高層ビルです。1棟は高さ249メートルで52階建ての「トーレ・デ・クリスタル」、もう1棟は高さ248メートルで45階建ての「トーレ・フォスター」です。
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トーレス・ブランカス(白い塔)
コラソン・デ・マリア通り2番とアメリカ大通り37番の間には、まさにスペインの有機的建築を象徴するような建物がそびえています。この建物は当時、その時代ではもっとも革新的とされるコンクリート建築のひとつでした。高さ80メートルにもなる樹木を表現したもので、円形を組み合わせたそのデザインは人目を引かずにはおきません。この建物は、マドリード公式建築家協会からの賞の第1回賞を受賞し、ヨーロッパ優秀賞も受賞しました。
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カサ・デ・ラス・フローレス
この建物はマドリードのチャンベリ地区の中心部にあります。合理主義建築の傑作のひとつであるとともに、後にカステジャーナ大通りが拡張された際に重要な役割を果たした建造物です。また、ここには詩人パブロ・ネルーダも滞在したことがあり、彼の有名な詩のなかにはこのカサ・デ・ラス・フローレスについて言及したものもあります。この建物は1981年に国定史跡に指定されています。ご想像のとおり、カサ・デ・ラス・フローレス(花の家)という名は、この建物に併設されている庭園に由来します。この庭園では開花の時期になると非常に美しい光景が広がるためです。
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セレリーア・ベルガ
この建物は「芸術の散歩道」とラス・レトラス地区の間に位置しており、ユネスコの世界遺産に登録されている 「光のランドスケープ」の一部をなす、20世紀初頭建造のユニークな工業用建物内にあります。スラブ、梁、柱の構造は、古典主義的なファサードとともに、強い工業的な特徴を維持しており、露出鉄筋コンクリートが使用されたマドリッドで最初の建物の1つでもあります。現在は、アート、音楽、デザイン、映像、美食などの幅広い活動を提供する市営文化スペースとなっています。
国際都市マドリードでは、通りを散策しながら数多くの建築様式を楽しむことができます。マドリードをさまよい歩けば、一見の価値がある建物に出会えます。
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