クレウス岬自然公園

多様な地形を持つこの公園は、イベリア半島最北東端の沿岸に位置しています。

公園内にはさまざまな生態系が集まっているため、そこには多岐にわたる種が生息・生育しています。陸域と海域があるのがこの公園の特徴です。山塊の最高点は、標高670メートルのところにあるサン・サルバドールの峰になります。クレウス岬の植生は、海洋からの強い作用、険しい地形、豊富な岩の露頭に影響を受けたものとなっています。樹木はそれほど多くなく、アレッポマツやコルクガシが点在する程度で、わずかながらセイヨウヒイラギガシが生えています。ニレ、トネリコ、ハンノキ、セイヨウハシバミ、ヤナギなどの樹木が見られる谷底もあります。地面の大部分を占めているのは低木林です（コショウボク、セイヨウネズ、ヒース、ロックローズ）。動物種の代表格は海鳥と爬虫類です。爬虫類と両生類の中では、ヨーロッパヒキガエル、ホウセキカナヘビ、ヘルマンリクガメの数が特に多く、注目に値します。猛禽類においては、ボネリークマタカ、ハヤブサ、ワシミミズクが代表的な種といえます。海鳥では、カモメ、アジサシ、ミズナギドリ、ヨーロッパヒメウが代表的です。締めくくりとして、極めて豊富な種が海底に生息するという点は特筆に値します。