ペラセンセ城

岩の上にそびえ立つこの城は、13世紀にイスラムの要塞の上に建てられたもので、アラゴン地域でもっとも美しく、かつ印象的な城のひとつに数えられています。赤みを帯びて堂々とたたずむその姿は、ある独特の自然環境の中でひときわ目を引きます。その独特の自然環境とは、メネーラ山脈。

ペラセンセ城は、カスティーリャ王国との国境における防衛施設として建設されたものです。 その後、カトリック両王の結婚によってカスティーリャとアラゴンが連合王国となって以降、このモニュメントは自らの機能を失い、ダローカ共同体の管理下に置かれることになりました。それから何世紀も経過しているにもかかわらず、4,000平方メートルあるこの要塞の各部屋はほぼ完全な形で保存されており、同心円状に囲まれたスペースも3か所あります。その美しさの大部分は（赤みを帯びた）ロデーノ石に由来しています。ロデーノ石はまた、教会や村役場など、村のほかの建物にも使用されており、そうした建造物が周りの風景に溶け込んでいるように見える所以（ゆえん）となっています。そのうえ、この城からは、モンレアル・デル・カンポ、ブエニャ、アグアトン、シングラといった近隣スポットの感動的なパノラマビューを見渡すこともできます。このモニュメントとその周辺を眺めるにあたっては、サン・ヒネスの丘から望む景色が最高です。この地域を訪れたついでに、小道GR-24の一部区間をたどることもできます。この小道は、ガジョカンタ湖（ヨーロッパ屈指の重要性を誇る湿地）のような名所を通過しています