盲目美術館

盲目美術館は、視覚障碍者向けに文化のプロモーションを行い、文化に親しんでもらうために着想された空間です。

1992年にスペイン盲人協会（ONCE）が創設した盲目美術館では、展示作品全てを目にしたり、手で触ったりすることができます。グラナダのアルハンブラ宮殿、ブルゴス大聖堂やバルセロナのサグラダ・ファミリアなど、スペイン国内外で最も重要なモニュメントのいくつかを再現した模型のコレクションがあります。また、点字など視覚障碍者が利用可能な文字システムの歴史や、教育や産業アートへの応用といったセクションもあります。 さらに、盲人または重度視覚障碍を持つアーチストの作品の常設展もあります。点字と大きな文字で書かれた情報、浮彫りによる館内案内図、触覚や聴覚によるシステムなどで、美術館全体が奥へのアクセスを促進する形で構想されています。