コバラナス洞窟

2008年に世界遺産に登録

1903年に発見されたこの洞窟には、1万9,000年前のものとされる壁画があります。洞窟内の空間は2つに分かれていますが、どちらとも、屋外にある洞穴の区画に接しています。この洞窟は貴重な一連の洞窟画を有する点で際立っており、赤い絵からなるその洞窟画は右側の空間に描かれています。それらの絵は大型で、うち18点は雌アカシカを模したものですが、雄アカシカ、馬、オーロックス、雑種と思われる動物が各1頭、長方形の記号が3つ、そして小さな点と線もあります。こうした絵は、指で描いた点線の輪郭からなる筆致を特徴としています。