アビン洞窟

アストゥリアス州にあるロス・ピコス・デ・エウロパのふもとに位置し、カルストと地下世界でできたこの楽園では、最後の氷河期における生命の様子を学ぶことができます。

長さ500メートルのこの洞窟には入り口が3つあり、それぞれをチク川が流れています。旧石器時代から人間が暮らしており、18世紀から19世紀にかけては駅馬車の停留所として機能したのち、小さな鍛冶場と宿屋が建てられました。つい数年前まで、洞窟と鍛冶場の建物はピコス・デ・エウロパ氷河動物博物館を収容していました。遺物のなかには、マンモス、巨大なシカ、ケブカサイなどの複製がいくつもあるほか、近くのポス・デ・ラ・ペルヤル洞窟で発掘されたケブカサイの化石も残っています。この洞窟は年間を通して見学できるうえ入場は無料で、約4万年前のロス・ピコス・デ・エウロパの環境と生態を垣間見ることができるようになっています。