人間の時代2025・2026

カスティージャ・イ・レオンの宗教芸術を集めたこの大規模な展覧会は、今年で28回目を迎えます。今回は、「エスペランサ」というタイトルのもと、「ロマネスク芸術の街」と呼ばれるサモラでの開催となります。主なモニュメントの2つには、85点の優れた宗教的図像のコレクションがあり、2026年4月まで見学することができる。

今回の「人間の時代」展の会場に選ばれたのはサン・サルバドール大聖堂とサン・シプリアーノ教会で、互いに徒歩10分の距離にあります。今回は、同展の歴史を通して初めて、ベラスケスとピカソという、スペインを代表する2人の巨匠が取り上げられます。ベラスケスの作品としてはセビージャのマグダレーナ教会所蔵の≪無原罪の御宿り≫が、ピカソの作品としてはバルセロナのピカソ美術館所蔵の≪受胎告知≫が展示されます。「エスペランサ」展は、サン・シプリアーノ教会にある前奏曲の部分と、大聖堂に設置されたモンタージュ『瞬間』の部分に分かれています。エル・グレコ、フランシスコ・デ・ゴヤ、グレゴリオ・フェルナンデス、フアン・デ・フニ、スルバラン、ベルゲーテ、サルシージョといった芸術家の作品が、ベナンシオ・ブランコ、パブロ・ガルガージョといった現代の作家の作品と対話する様子を、展示全体を通して見つめることができます。さらに、来場者には、おまけとして、さまざまな場面を通じて町の再建を目撃し参加することができる「共同バーチャルリアリティ体験」を楽しむ機会も設けられています。