Cristóbal Balenciaga

クリストバル・バレンシアガ

彼の視点から見たスペイン

オートクチュールの「巨匠」

バスク州ゲタリア出身のクリストバル・バレンシアガは、20世紀にもっとも影響力のあったデザイナーのひとりです。彼の作品は、スペインの豊かな芸術的・文化的伝統に触発されたものであり、そこには民間伝承の影響や、ゴヤ、ベラスケス、エル・グレコ、スルバランといった巨匠らの絵画の影響が反映されています。 バレンシアガは、そのキャリアを通じて、常にあらゆる慣習に挑戦し、形式の継続的な刷新を追求してきました。彼がファッション界に衝撃を与えたことは明らかであり、伝統と革新を融合させた、時代を超えた彼のスタイルは、今日でも、その重要性を維持しています。 

「ファッションデザイナーは、『形の建築家』『色彩の画家』『調和の音楽家』そして『寸法の哲学者』でなければならない」

クリストバル・バレンシアガ

天才の物語

ゲタリアで生を受けてからパリで成功を収めるまでのバレンシアガの経歴は、オートクチュールを再定義することになる節目節目で彩られています。ジバンシィやパコ・ラバンヌが師と仰いだバレンシアガ。その人生における重要な瞬間を探ってみましょう。

彼にインスピレーションを与えた場所

気品あるドノスティア=サン・セバスティアンや躍動的なマドリード、バルセロナなど、彼の作品に痕跡を残すことになった都市を探訪しましょう。

  • デザイナーの出身地はバスク海岸の美しい町で、その魅力、深く根付いた航海の伝統、そしてデザイナーとの深い絆で有名です。ゲタリアを訪れたら、クリストバル・バレンシアガ博物館を見学しないわけにはいきません。
  • 1917年、バレンシアガはわずか22歳で、この街に最初のアトリエを開きます。ドノスティアは当時、スペイン王室やヨーロッパの上流階級が避暑地として夏を過ごしていた場所でした。優雅さを醸し出し、料理の伝統で有名なこの場所を訪れてみませんか。
  • 1933年、バレンシアガは、マドリードのカバジェロ・デ・グラシア通り42番地に自身のブティックをオープンします。豊かな芸術的・文化的伝統をもつマドリードは、彼の作品に多大な影響を与えました。バレンシアガのようにプラド美術館を巡ってみてはいかがでしょうか?マドリードには常に何か魅力的なものがあります。
  • 1935年、バレンシアガは、グラシア通りの近くに新しいブティックをオープンします。それ以降、バルセロナは、彼のキャリアにおけるもうひとつの中心地となりました。今日ではあなたも、この街を強く特徴づけているガウディ作品の、比類なき美しさに魅了されることでしょう。
  • 1970年代、バレンシアガは、彼にとって最後の隠遁地となる地中海沿いの街、ハベア=シャビアにたどり着きます。彼はアリカンテのファッションと伝統的な織物に魅了され、カボ・デ・ラ・ナオの港と灯台はゲタリアを思い出させました。この場所にある、透き通った水をたたえたビーチを訪れてみませんか。
バスク地方のゲタリア
サン・セバスティアン、バスク地方
グラン・ビア、マドリード
カタルーニャ州バルセロナ
バレンシア州のハベア・シャビア

「バレンシアガのスペイン」を発見する

このデザイナーの歴史は、彼の母国の歴史と密接に結びついています。彼の作品は、ベラスケスの肖像画の厳粛さから伝統的な衣装の荘厳さまで、故郷の真髄を反映しています。このつながりについてさらに掘り下げるには、次のガイドをご利用ください。彼の生涯における重要な瞬間と場所について知ることができます。

ガイド
バレンシアガ ガイド

画像で見るバレンシアガ

これらの画像セレクションを通じて、バレンシアガの創造的な世界をさらに深く探究してください。ひとつひとつの作品を通じて、「時代を超えた気品」と「アバンギャルド」が一体化したものに触れることができます。