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オレンジ

東部

スペイン東部は、こうして楽しむことができます。

焼きたてのパンから海辺に漂う潮まで、さまざまな香りを通して。石や水、色鮮やかな陶器を照らす光を通して。波や風、そして絶えず動き続ける街から生まれる音を通して。

ウエスカ・プラネタリウム

指先で太陽系の惑星に触れることで、質感や立体感を通して、果てしなく広がる宇宙の壮大さを感じることができます。ウエスカ・プラネタリウムでは、天体に直接触れながら、宇宙への探求をより身近に楽しめます。

子どもの小さな手が、太陽系のスケールモデルの金属製の棒に、色を塗った小さな球体をはめ込んでいる様子

ピラール広場

広大な広場に立って目を閉じると、風が奏でる音に包まれるのを感じることができます。強い突風が石にぶつかっては笛のような音を立て、砕けるように散り、サラゴサのピラール広場の中心で絶え間ないささやきを生み出しています。

手前には、長方形の噴水の穏やかな水面が空の光を映し出し、明るい色の舗装の上を鳩たちが歩いている

石造りの橋の手すり

橋の頑丈な石の手すりに寄りかかると、足元で水が脈打つ感覚が伝わってきます。サラゴサの中心を流れるエブロ川の水音が、絶え間ないかすかなささやきから、低く深い響きへと、その強さを変えていくのが感じられます。

エブロ川に映るアラゴン石橋

サンタ・エングラシア教会

サンタ・エングラシア教会のファサードに指を滑らせると、彫刻が施されたアラバスターの滑らかさと、ざらざらとしたレンガの質感との対比を感じることができます。アラゴン州サラゴサの中心部でルネサンス様式の細部に触れることができる、触覚的な体験です。

淡い色のアラバスターで彫られた堂々たるルネサンス様式のファサードが、頑丈なレンガ壁の間に収まっている

テルエルの生ハム

切りたてのハムを口に運べば、脂がゆっくりと溶けていき、繊細で甘い風味が広がります。その一口には、アラゴン州テルエルの石畳の酒場を吹き抜ける、冷たく乾燥した風の記憶が宿っています。

生ハム用ナイフの刃の上にのった薄切りのハムをクローズアップ

リェイダ旧大聖堂(セウ・ベリャ)の身廊に響く音

この敷地を歩くと、一歩ごとに石の静寂が破られるのが感じられます。靴音は澄んだ残響となって空間に広がり、壮大なリェイダのセウ・ベリャに、目には見えない音の地図を描いていきます。

装飾を抑えた広大な石造りの回廊を縁取る、大きな尖頭アーチと精緻なゴシック様式の透かし彫りが施された窓

リュウゼツラン

モンジュイックの丘を歩くと、濃厚で甘く、どこか酔いしれるような香りが辺りを包み込みます。これは、バルセロナのモッセン・コスタ・イ・ロベラ庭園の小道を歩くと感じられる、リュウゼツランの花が残す目には見えない香りの余韻です。

手前には、淡い緑色の肉厚な葉を大きく広げ、先端に鋭い棘を持つ堂々としたリュウゼツランが群生している

グエル公園のベンチ

曲線を描く背もたれに手を滑らせると、滑らかな陶器の表面と、ひとつひとつのかけらをつなぐざらざらとした継ぎ目の、繰り返し現れる質感の違いを感じることができます。地中海の暖かな陽射しの下、バルセロナのグエル公園で楽しむ、曲線に沿った触覚の旅です。

青や緑、黄色の釉薬を施した不揃いな陶器のかけらが、青空の下、波打つ壁一面を彩っている

サグラダ・ファミリア

サグラダ・ファミリアの柱身を抱きしめることは、自分の両腕で巨大な石の世界を包み込もうとすることです。冷たい石に身体を寄せると、バルセロナの中心で、途方もなく大きな重さを軽やかに支えている建築の壮大さが伝わってきます。

石造りの溝付きの柱が、まるで密集した森のように天井へと伸び、星形の幾何学模様を描くヴォールトの下で枝分かれしている

カサ・デ・ラルディアカの亀の彫刻

石の甲羅にそっと触れると、指先から長い年月の重みが伝わってきます。うろこのような表面をなぞると、ざらざらとした壁面と、何千もの人の手に触れられて磨かれた大理石との対照を感じることができます。バルセロナのカサ・デ・ラルディアカに残る、今も息づく言い伝えのひとつです。

古い石壁には、彫刻が施された石造りの郵便受けが取り付けられており、郵便受けには、飛翔する5羽のツバメが刻まれ、周囲にはツタの葉が美しくあしらわれている

エブロ川デルタ地帯自然公園

河口近くの小道を歩くと、潮の香りを含んだそよ風と、鮮やかな花々が放つ濃厚な香りがぶつかり合うように感じられます。深く息を吸い込めば、甘く草木を思わせる香りを含んだ湿った空気が、タラゴナのエブロ川デルタ地帯自然公園ならではの風景を包み込みます。

青空に白い雲が浮かぶ中、野生のスイセンが群生し、空へ向かって伸びている

タラゴナ円形劇場

千年以上の時を刻む石造りの観客席に腰を下ろすと、地中海の絶え間ない波音と、風が運ぶ響きが溶け合って聞こえてきます。カタルーニャ州のタラゴナ円形劇場では、砂浜から打ち寄せる波がまるで拍手を送るように響き、リズミカルなシンフォニーを奏でています。

黄金色の石で造られた半円形の観客席が、中央の舞台へ向かって段状に広がっている

ジローナのメズーザー

プラセタ・デ・リンスティトゥ・ベイの33番地にある石の枠に指を滑らせると、歴史と直接つながるような感覚を覚えます。石に刻まれた小さな溝を指先でたどることで、ジローナに残る、ヨーロッパで最も保存状態のよいユダヤ人地区の歴史を感じることができます。

光に照らされた厚みのある石のブロックの中央には、細長い縦の溝が刻まれている

エスペリデスの庭園のオレンジの木

さまざまな柑橘類が並ぶ庭園を歩けば、豊かな香りに導かれながら、季節の移ろいを感じることができます。酸味を思わせる爽やかな香りと甘い香りが空気の中で重なり、バレンシアのエスペリデスの庭園に、目には見えない生き生きとした香りの風景をつくり出しています。

オレンジの木に茂る濃い緑色の細長い葉の間から、つややかでざらりとした果皮の熟したオレンジがのぞくクローズアップ

芸術科学都市のトレンカディス

芸術科学都市の曲線を描く造形に手を滑らせると、割れた陶器ならではの温度と不規則な質感が指先に伝わってきます。バレンシアを代表する前衛建築の壮大なスケールと、職人の手仕事を指先でつなぐ、触覚の旅です。

白くつややかな陶器の小さな不定形の破片で覆われた曲面の壁

コレヒオ・デル・アルテ・マヨール

コレヒオ・デル・アルテ・マヨールに伝わる美しい織物に指を滑らせると、何世紀にもわたって受け継がれてきた織物の伝統を感じることができます。バレンシアの歴史ある絹織物を彩る花模様のブロケードには、生地の重みやしなやかな落ち感、そして細やかな凹凸が息づいています。

エメラルドグリーンの絹織物のクローズアップ

アルボラヤのオルチャータ

冷たい手作りオルチャータをひと口味わえば、その一杯から大地の恵みと受け継がれてきた伝統を感じることができます。クリーミーで甘いオルチャータに、ふんわりとしたファルトンを浸して味わえば、バレンシア県アルボラヤの夏の午後へと、たちまち誘われます。

白く泡立つ飲み物で満たされたグラス

スペイン遊歩道

スペイン遊歩道を歩けば、風に導かれるように足を運ぶひとときを楽しめます。耳を澄ますと独特の音が聞こえてきます。それは穏やかな葉擦れの音ではなく、アリカンテの海辺で、何千枚ものナツメヤシの葉が触れ合って生まれる、乾いたリズミカルな音です。

何千枚もの小さな大理石のタイルで構成されたモザイク

サンタ・クララ広場

歴史地区を歩くと、陽射しを浴びた石畳が放つ乾いた熱気と、湿り気を含んだ海風が広い通りを吹き抜ける感覚を、肌で感じることができます。乾いた暑さと海からの涼やかな風の対照的な感覚が、カステジョンのサンタ・クララ広場へと誘います。

日陰の石造りのアーチの向こうには、日当たりの良い広々とした広場が広がっている

ヒホーナ

手作りのトゥロンをひとかけら噛みしめると、はちみつの甘さと、香ばしく焼いたアーモンドのカリッとした食感が口いっぱいに広がります。アリカンテの甘いものの中心地、ヒホーナのバル通りを歩きながら味わう、伝統的な食文化が生み出す豊かな食感です。

不揃いな形に切り分けられた厚みのある硬いトゥロン