クエンカ県ウエテの景観

ウエテ

Cuenca

ウエテはクエンカ県(ラ・アルカリア地域)に位置しています。数多くのモニュメントが小さな中心街に密集している様子には驚かされます。この美しい町では、修道院、塔、城壁の遺構、宮殿家屋、教会、美術館・博物館6館を訪問できるほか、町から数キロメートルほど離れた場所ではローマ時代の貴重な鉱山を見学することもできます。

17世紀から18世紀にかけて建てられた、古いメルセー修道院がひときわ目を引きます。ここは当時、きわめて重要な修道院でした。現在は宗教的用途(町の主要な教会であるサン・エステバン教会)にも公共の用途にも使用されています。公共の用途としては、自治体庁舎、図書館、観光案内所、三つの美術館・博物館(宗教芸術美術館、フロレンシオ・デ・ラ・フエンテ現代アート美術館および民族学博物館)が敷地内に設置されています。ウエテには、ほかにも美術館・博物館があります。ルネッサンス様式の古いヘスス・イ・マリア修道院(16世紀)の中にあるアントニオ・ペレス財団写真美術館、「サン・フアン・エバンヘリスタ(福音記者ヨハネ)の祭り」のビジターセンター、そして、昔の金属鍛造所を改修した鍛造博物館です。さらに、バロック様式のサン・ニコラス・エル・レアル・デ・メディーナ教会(18世紀初頭)、時計塔、古いサンタ・マリア・デ・アティエンサ教会のゴシック様式のアプスなど、その他のモニュメントも注目に値します。このアプスは現在、屋外にそのまま置かれており、コンサート会場や天体観測スポットとして使用されています。町の中心部から10キロメートル以内の場所にサナブリオ洞窟(別名「ローマ時代のラピス・スペキュラリス鉱山」)があり、見学することができます。ここでは以前、結晶を形成する一種の石膏が採掘され、窓ガラスなどに使用されていました。