サンタ・テクラ・デ・セルベラ・デ・ラ・カニャダ教区教会

サンタ・テクラ・デ・セルベラ・デ・ラ・カニャダ教区教会

Cervera de la Cañada

Zaragoza

アラゴン地方に見られるムデハル様式の要塞教会の代表例

この要塞教会は建築の名手ムハンマド・ラミによって建てられたもので、それ以前に築かれた城の大きな塔と接しています。その外観においては、2基の控え壁型の塔、通路、そして石膏細工を施したゴシック様式の扉が特徴的です。3つのベイを持つ単廊式で、多角形の後陣のほか、控え壁の間には側礼拝堂が、その上には司教座が設置されています。聖歌隊席には紋章や幾何学的なモチーフで装飾された寄木造りの天井があり、すぐそばに教会の建設指揮者と完成年を記した碑文が刻まれています。教会内部は、絵画に加え、幾何学的なモチーフや植物を彫刻した石膏細工が壁一面に施されており、豊かな装飾で覆われています。黒いドラゴンで装飾されたリブ付きのヴォールトや、後期ゴシック様式の大きなバラ窓は特に注目に値します。ユネスコの世界遺産に登録されているアラゴンのムデハル建築の一部を構成しています。

世界遺産

サンタ・テクラ・デ・セルベラ・デ・ラ・カニャダ教区教会


Calle Cuatro esquinas

50312  Cervera de la Cañada, サラゴサ  (アラゴン)