《馬に乗った王妃イサベル・デ・ボルボン》。ベラスケス(その他)

女性たちのプラド。プラド美術館コレクションの芸術を推進した女性たち(1602年~1700年)

展覧会
Madrid

41点の芸術作品で構成される今回の特別展は、17世紀のスペイン王妃らが担った「後援」という重要な仕事を浮き彫りにし、またバロック時代にヨーロッパ各地の宮廷でオーストリア・ハプスブルク家出身の女性らが従事した、卓越した芸術・文化的仲介行為を強調するものです。

本展では、フェリペ4世(1621~1665)とカルロス2世(1665~1700)の治世下のスペインに生きた4人の王妃の功績に焦点が当てられています。フェリペ4世にはイサベル・デ・ボルボンに続いてマリアナ・デ・アウストリアが嫁いだほか、マリアナ・デ・アウストリアは息子のカルロス2世が成人するまで王妃として摂政を務めました。その後、このカルロス2世が妻に迎えるのが、マリア・ルイサ・デ・オルレアンスとマリアナ・デ・ネオブルゴです。5番目に登場するスウェーデンのクリスティーナ女王もまた、注目すべき主役です。彼女は、スペインとの直接的なつながりがなかったにもかかわらず、今日のプラド美術館でもっとも貴重なものとされる古典彫刻のコレクションを築きました。こうした古典彫刻は主に、ギリシャの有名な芸術作品をローマ時代に複製し、後にスペイン国王フェリペ5世によって購入されることになるものです。 

女性たちのプラド。プラド美術館コレクションの芸術を推進した女性たち(1602年~1700年)


国立プラド美術館

C. de Ruiz de Alarcón, 23, Retiro, Madrid

28014  Madrid, マドリード  (マドリード自治州)

月曜~土曜、10:00~20:00

日曜・祝日、10:00~19:00

*情報は変更される可能性があります