
エルス・ポート自然公園

カタルーニャ、バレンシア、アラゴンの間に位置し、急峻で険しい地形の石灰岩の山塊です。欧州レベルでは鳥類特別保護区(ZEPA)と自然保護特別地域(ZEC)に指定されています。
荒々しく絶えず変化する風景と、人が立ち入りにくい場所がこの自然地域の特徴です。この地域の最高峰は標高1,447メートルのモン・カロです。深い渓谷、断崖絶壁、岩山、岩峰によって形成された起伏の激しいカルスト地形と、広大な森林、地中海性低木林、山岳牧草地が組み合わさっています。さらに、この地域の植物相の豊かさと多様性は際立っています。実際、イベリア半島の最南端にあるエルス・ポートのブナ林は、その植物学的な興味深さから自然保護区に指定されています。険しく、時には迷路のような地形は、比類のない環境を提供し、ハイキング、サイクリング、登山、洞窟探検、キャニオニングなど、自然の中でアクティビティやスポーツを楽しむのに最適な場所です。公園内には、その周辺で行われていた古代の人間の活動から受け継がれた農家や石造りの建物の文化的景観も保存されています。
エルス・ポート自然公園
タラゴナ (カタルーニャ)
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知っておくべきこと
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文化情報
エルス・ポート自然公園は先史時代から人類が居住しており、数多くの文明の遺跡が見つかります。ピンターダ洞窟の洞窟画とペニャ・デル・ガリィのイベロ族村落跡(オルタ・ダ・サン・ジョアン)は特に注目です。パウルス、アルネス、オルタ・デ・サン・ジョアンなど、この山塊の麓にある絵のように美しい山間の村々を訪れるのもおすすめです。多くの人が、かごや台所用品など、植物繊維を使って日用品を作る工芸品などの伝統を共有しています。
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環境情報
イベリア山系とカタルーニャ地中海系に挟まれたポーツ山塊の特徴的な位置関係が、非常に豊かで多様な植物相と植生の発達を可能にしました。スペインで最も重要な位置づけの樹木群のひとつとして際立っており、自然公園特有の固有種も見られます。 動物相に関して言えば、この公園の最も特徴的な要素の一つは野生のヤギの生息数です。哺乳類の中では、カワウソ、ヤマネコ、コウモリの仲間が目立ち、20種ほどがイベリア半島で最も豊かな群落となっています。また、生息地や隠れ場所の条件を満たす場所として、多くの鳥がここで生活し、巣作りをしています。ハゲワシ、イヌワシ、ボネリワシ、オオタカ、ハヤブサなどの大型猛禽類が目立ちます。
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観光情報
公園には、難易度や長さが異なる30以上のコースが標識付きで整備されています。さらに、3つの地域にまたがるレジャーエリアがあり、家族旅行や遠足の出発点として利用できます。既存のビジターセンター(ロケテス、ラ・セニア、プラット・ダ・コムテにあります)のいずれにおいても、様々なオプションやアクティビティに関する情報を入手できます。- バシュ・エブラ、ロケテスのビジターセンター:Av. Val de Zafán, s/n 43520 Roquetes- モンシアー、ラ・セニアのビジターセンターおよび観光案内所:Paseo de la Clotada, 23-25 43560 La Sénia