ラ・トマティーナ（トマト祭り）

祭りは朝9時に村の広場から始まり、役場が配るパンでまず気合いが入ります。少しずつ、到着する人々で広場は埋まっていきます。戦いの前に、石鹸が塗られて先端に生ハムの原木が吊るされた巨大な棒が立てられます。最も勇敢な者たちは、お祭り騒ぎのなか、賞を勝ち取ろうと棒の先端を目指してよじ登ります。一方、バルコニーからは、戦いの前に準備をするために集まった人々に向けてバケツの水が浴びせ掛けられます。11時に戦いの始まりを合図する発砲が鳴り、そして道の奥から「弾薬」を積んだ最初のトラックが到着を知らせるサイレンと共に現れます。荷台に乗った係りが最初のトマトを投げ始めます。やっと車が止まり荷台が開かれると、群衆は「弾薬」を求めて群がり、ほんの数秒のうちにすべてが真っ赤に染まります。次から次へとトマトを積んだトラックが到着し、2回目の発砲で戦いの終わりが告げられるまで続きますこの後には、ホースによって勇敢な参加者たちを洗い流す大変な作業が始まりますが、参加者たちはもうすでに来年のトマティーナに思いを馳せているのです。