サンペル・デ・カランダの聖週間

テルエル県にあるサンペール・デ・カランダは、「太鼓・大太鼓のルート」を構成する9つの村のうちのひとつです。

聖週間の期間中、これらの楽器から生まれるとどろきや音色は、アラゴン州南部に位置するこうした自治体の隅々まで響き渡ります。このサンペール・デ・カランダの祝典のなかでも人々が最も待ち望んでいる瞬間といえば、聖木曜日の深夜から聖金曜日にかけて行われる「ロンピーダ・デ・ラ・オラ」です。何百もの太鼓や大太鼓が市庁舎前広場に集結し、午前0時になると一斉に演奏が開始され、その夜はけたたましい音に包まれます。楽器の演奏は土曜日の午後まで続きます。その前日である金曜日には、イエス・キリストの像が十字架から降ろされる「アバハミエント」が行われます。この儀式は、聖なる埋葬の行列への扉を開くものです。