ビリェナのイスラム教徒とキリスト教徒の祭り

ビリェナのイスラム教徒とキリスト教徒の祭り

国定観光名物祭り
Alicante-Alacant

この祝典は1474年に始まったもので、ペストの害から町を救ったビリェナの守護聖人、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラス・ビルトゥーデス(愛徳の聖母)を称えて行われます。

この祭りには14のコンパルサが参加し、その半分はイスラム教徒側、残りはキリスト教徒側に属しています。彼らは、ビリェナでは「ラ・モレニーカ」と呼ばれているこの聖母に敬意を表して大衆巡礼を行います。こうした祭事は、かつての「ソルダデスカ」(フェリペ2世が組織した地方民兵のことで、礼砲として火縄銃を撃つことでビルヘン・デ・ラス・ビルトゥーデス(愛徳の聖母)をお守りしていた)が、時の流れとともに姿を変えてきたことの結果だといえます。祭りのプログラムにおける特に重要なイベントの中でも、「イスラム教徒によるキリスト教への改宗」を象徴的に表現している場面は特筆に値します。「エスクアドラス・エスペシアレス(特別部隊)」もまた、年々新たに仕立てられる伝統衣装の美しさゆえに際立っています。彼らと同様、楽器演奏者たちも代表的な存在です。80以上の音楽隊に分かれて所属し、音楽を通じてパレードや行列を活気づけてくれます。

ビリェナのイスラム教徒とキリスト教徒の祭り


Villena, アリカンテ-アラカント  (バレンシア州)