
Madrid
ティッセン=ボルネミッサ美術館では、20世紀最初の数十年間におけるウクライナの前衛芸術を網羅した展覧会が開催され、そこで生まれたさまざまな芸術的傾向が紹介されています。
ウクライナにおける前衛の発展は、複雑な社会政治的背景のなかで起こりました。すなわち、帝国が崩壊し戦争や革命が勃発した時期に、ウクライナ独立戦争とその後のソビエト連邦への併合が行われたのです。こうした悲劇的な歴史的背景やスターリンによる知識人への残忍な弾圧にもかかわらず、この時期のウクライナの芸術は、真のルネッサンス、および芸術的実験の時代を謳歌しました。本展覧会は、西洋の前衛芸術の本質的かつあまり知られていない時代に再び焦点を当てたものです。そこには、絵画、素描、コラージュ、舞台デザインなどの作品が約70点も集められています。ウクライナの前衛芸術の研究のなかでも史上最も包括的なものとなっており、主要な芸術家の作品を含め、フィギュラティヴ・アートから未来派や構成主義まで、あらゆるスタイルと傾向をもれなく展示しています。
展覧会:ハリケーンの目の中で。ウクライナの前衛、1900年~1930年
Paseo del Prado 8
28014 Madrid, マドリード (マドリード自治州)
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