
Madrid
包括的、破壊的、かつ不適当。ルシアン・フロイドの作品、および、人体、特に「現代人」を表現することへの彼の強い関心を定義するとしたら、こうした形容詞が当てはまります。国立ティッセン=ボルネミッサ美術館では、20世紀屈指の偉大な芸術家と見なされているこの英国人画家の特別展をご覧になれます。
1922年に生まれたフロイドは、2011年に亡くなるまで何百点もの作品を制作しました。彼の作品には、ベラスケス、レンブラント、ロダン、セザンヌをはじめとする数々の巨匠を暗示する要素がいくつも見て取れます。ところが、こうしたつながりにもかかわらず、フロイドは常に、自分の作品では自らの独立性を示したいと願っていました。そのため、自分の絵画に投影されている現実を「強化」するためならどのようなことでも試みたのです。本展覧会では年代順のセクション別にこの画家の道のりを振り返ります。具体的には、「フロイドになる」「初期の肖像画」「親密さ」「力」「研究」「肉」のセクションに分かれています。
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