
Madrid
プラド美術館では、17世紀に活躍したボローニャ派の偉大な芸術家グイド・レーニについての回顧展が開催されます。彼は、ヨーロッパ・バロック様式の美的世界の形成に決定的な貢献をなした人物です。この野心的な展覧会を通じて、来館者はグイド・レーニの画家としての道のりを俯瞰することができます。本展には、ヨーロッパやアメリカの公立・私立の美術館、団体およびコレクションが所蔵する、約100点もの作品が集められています。本展は、この芸術家の、通常の展示場所以外ではめったに展示されることのない代表作をいくつも鑑賞できる貴重な機会となっています。こうした代表作に該当するのが、パリのノートルダム大聖堂収蔵の立派な『ヨブの勝利』、ニューヨークのメトロポリタン美術館収蔵の『無原罪の御宿り』、パリのルーブル美術館収蔵の『ドローイングと色』などです。上記の傑作に加え、もともとプラド美術館に収蔵されているレーニの絵画も展示されています。この展覧会の開催に先立ち、『アタランテとヒッポメネス』『薔薇を持つ少女』『聖セバスチャンの殉教』といった多くの作品が特別に修復されています。
Activa JS