
Valencia-València
この展覧会では、光と色を芸術的な方法でとらえたことでよく知られるホアキン・ソローリャの作品が新たな解釈の下で展示されています。ここで焦点が当てられているのは彼の絵画における黒の重要性です。
バレンシアのバンカッハ財団会館で開催される「黒のソローリャ」展には画家ソローリャの絵画およそ100点が集結します。これは2022年にソローリャ美術館で開かれた展覧会の拡張版ともいえるもので、なかには今回初めて一般公開される作品もあります。概して黒は色彩の対極に位置する色だと考えられていますが、本展覧会では、ソローリャがキャリア全般を通じて自らの絵画に黒を多用していた事実が明らかにされます。芸術家ソローリャのパレット使いの下では、黒が表現力の一要素へと姿を変え、詩的かつ感情的な様子を想起させる色として機能したり、当時の近代性や控えめな気品を表す色として解釈し直されたりするのです。ホアキン・ソローリャのキャンバスに加え、写真、あるいは日本の版画を集めたアルバムなど、ほかの作品や文書も鑑賞することができます。
黒のソローリャ
バンカッハ財団
Plaza Tetuán, 23
46003 Valencia, バレンシア-バレンシア (バレンシア州)