フィリダ・バーロウ展

展覧会:フィリダ・バーロウ

展覧会 - 彫刻
Gipuzkoa

チジーダ・レク美術館(バスク州エルナニ)で開催されるこの展覧会は、著名な英国人アーティストであるフィリダ・バーロウ(1944-2023)が、亡くなる数か月前にこの美術館のために準備していたものです。「フィリダ・バーロウ展」は、国際的にもきわめて有名な現代アーティストの展覧会としてはスペイン初のものです。彼女の作品をとおして、鑑賞者は現状を把握し、周囲を見渡し、また住んでいる世界について考えをめぐらすことになります。バーロウは、ボール紙、布地、合板、セメントなどの素材を使用することで、彫刻にまつわる伝統的な概念に疑問を投げかけます。この展覧会では、「反記念碑的なもの」と定義された彫刻の数々が展示されていますが、まさにこうした彫刻によって、バーロウはエドゥアルド・チジーダの作品にもよく見られる「重力」「質量」「物質性」などの概念にアプローチしているのです。それもそのはず、バスク出身の彫刻家チジーダと同様、フィリダ・バーロウにとっても、「宇宙」は非常に重要な役割を果たす存在でした。そのため彼女は、建物を詳細に研究して予期せぬ障害物を作り出し、その障害物を通じて彫刻に劇的な存在感を与え、ひいては見学者に創作のプロセスそのものの手がかりを与えようとしているのです。

展覧会:フィリダ・バーロウ


チジーダ・レク美術館

Barrio de Jauregi 66, 20120.

Hernani, ギプスコア  (バスク)