ア・コルーニャ県のおもなみどころはラ・コルーニャ市とキリスト教の3大聖地の1つ、サンティアゴ・デ・コンポステーラです。また、リアス式海岸の語源になったここの深く入りくんだ海岸線は、ポンテベドラ県の「リアス・バハス」に対して、「リアス・アルタス」と呼ばれています。
ア・コルーニャ
人口25万。ガリシア地方最大の都市で、特徴は海につき出た半島と細くくびれたネックで陸続きになっていることです。朝8時前後に港の東埠頭(Muelle del Este)へ行くとガリシア名物の魚や貝を山のように積んだカゴを頭の上にのせて歩いているおばさん達を大勢見かけます。水揚げしたばかりの魚介類をここで仕入れてサン・アグスティン市場へ売りに行くのです。
・マリーナ大通り この通りに面した建物はほとんど高さが同じで、どれも同じように正面が白い窓わくのくっきりしたガラス張りになっています。とくに港から眺めると、反射するガラス窓が印象的で、ここから、ラ・コルーニャを「ガラスの街」(Ciudad de Cristal)と呼ぶようになりました。
・旧市街 この街でもっとも古い12世紀ロマネスク様式のサンティアゴ教会(Iglesia de Santiago)や半島の南端にある16世紀の城塞で現在は歴史・考古学博物館になっているサン・アントン城(Castillo de San Anton)はぜひ訪ずれたいところ。
また、ラ・コルーニャが誇る女流作家エミリア・パルド・バサン(1852~1921)の家は18世紀の貴族の館で、一般公開されています。
・ヘラクレスの塔 市の中心から2キロ、半島の北端にあるローマ時代(紀元2世紀)の灯台です。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ
現在人口9万3千人。9世紀初頭に聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の墓が発見されてからサンティアゴ・デ・コンポステーラはヨーロッパ三大聖地の一つとして脚光を浴びるようになりました。旧市街にはカテドラルをはじめ教会が多く、大学の街らしく学生の姿も目立ちます。現在の巡礼者の他、内外の観光客が頻繁に訪れる場所です。
・カテドラル 11~13世紀の建物ですが、後年、増・改築されています。「スペイン広場」(Plaza de España)に面した「オブラドイロの正面」(Fachada del Obradoiro)はバロック様式です。階段を登って中に入ると「栄光の門」(Portico de la Gloria)があり、これがスペイン・ロマネスクの最高傑作と評価を受けているものです。3つのアーチの上を埋めるおびただしい数の彫刻像の中で、中央の大理石の柱の上が聖ヤコブの像です。この柱の下部には人間の手がちょうど入るくぼみが出来ていますが、これは遠路はるばる辿り着いた巡礼者たちがまず入口の聖ヤコブの像の柱に手をついて祈りを捧げる為、長い年月の間にすり減ったものです。カテドラル内部は広々としており、荘厳な雰囲気で、賑やかな団体観光客もさすがに無口になります。スペイン人にとってもサンティアゴ詣ではお伊勢参りのように一度は行きたい所で、敬虔なスペイン人信者の姿も多く見られます。中央祭壇には聖ヤコブの像が祭られ、信者は後にある階段を登り聖ヤコブのマントにキスする慣わしがあります。祭壇下へ通じる階段を下りると、聖ヤコブの遺体を納めた銀の棺があります。付属博物館で珍しい物は人の背丈ほどの超大型の香炉「ボタフメイロ」です。現在でも大きな儀式や特別な行事の際に使われますが、太い綱で高い天井から吊り下げられた大香炉を大柄な男性6人掛りでカテドラル内を左右に大きく振り、香煙を広く撒き散らします。タペストリの部屋ではルーベンスやゴヤの下絵によるタペストリが鑑賞出来ます。
・その他 カテドラル前の「スペイン広場」(Plaza de España)の回りには、ほかに、ロマネスク建築のへルミレス宮殿(Palacio de Gelmirez)に、今は豪華な高級ホテルになっている旧王立病院や18世紀ネオ・クラシック様式の市庁舎が建っています。カテドラル横からルア・デル・ビヤール通り(Rua del Villar)に出ると、そこは旧市街唯一のショッピング街です。
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