映画撮影、スペイン

スペインの映画とテレビと関連がある目的地

none

これらの風景は、素晴らしい視聴覚作品の舞台


鋭い知覚をもった第七芸術の愛好家なら、スペインの通りを散策している最中にお気に入りの映画やドラマの舞台を発見して驚くことでしょう。快適な気候のおかげか多様な所在地のおかげかはさておき、スペインは、国際的な映画産業においてその黎明期から重要な役割を果たしてきました。ヨーロッパ製の西部劇映画であるマカロニ・ウェスタンの発展に決定的な影響を与え、また想像しうるあらゆるテーマのプロジェクトを受け入れてきました。スペインにある数々の場所が未来を語るステージへと姿を変え、数々のモニュメントが遠い過去の歴史を描いてきたのです。ウディ・アレンやリドリー・スコット、スティーヴン・スピルバーグのような世界的にも偉大な映画監督たちを虜にしてきました。スペインが生んだ鬼才であるペドロ・アルモドバル、アレックス・デ・ラ・イグレシア、フアン・アントニオ・バヨナなども忘れてはいけません。自分の作品の舞台に必ずスペインを選んでくれるのですから。スペインは、その北から南までが素晴らしい撮影スタジオであるため、注目すべき場所を知っておきさえすればよいのです。今回は9つのロケ地をご案内しますが、このリストは本来ならもっと長くなるはずです。

  • 「ペーパー・ハウス」のマドリード

    この有名なドラマシリーズは、マドリードにあるロケ地に着目するとナゾが解けます。覆面のダリ一家を有名にした強盗事件は、スペイン造幣局の工場で発生しました。しかし、これはフィクションです。実際には科学研究高等評議会であり、その有名なファサードはセラーノ通りにあります。ナゾはスペイン銀行での強盗事件でも続きますが、その画像は実際にはヌエボス・ミニステリオス地区のものです。マドリードを訪れると、他にも象徴的な景色を間違いなく目にするはずです。札束が舞うシーンを覚えていますか?これはカジャオ広場で起き、札束を運ぶヘリコプターはマドリード・ビジネス・エリアの高層ビル群の上を飛んでいます。

  • マドリードにあるシベレス広場

    またはナバーラの魔女たちに魔法をかけられたマドリード。

    アレックス・デ・ラ・イグレシアの監督作品「スガラムルディの魔女」では、失業中の二人の男が強盗に押し入り、逃亡中に、ナバーラにある森スガラムルディにたどり着きます。そこで二人は魔女の一群にやり込められてしまい、そこから逃れるためにあらゆる知恵を絞る必要に迫られます。この二人組の冒険を撮影するため、デ・ラ・イグレシア監督はマドリード有数の通りに奥深く入り込んでいるので、この映画はまさにスペインの首都めぐりのコースとなっています。

  • さらに魔法がかけられた風景、カナリア諸島の魔女たち

    アンドレイ・サプコフスキの小説のファンであってもそうでなくても、スクリーンに上映されると驚くべき風景を発見することができ、中世の雰囲気による幻想的な物語の雰囲気がなくても、臨場感あふれるものとなります。そうした風景としては、ロケ・ヌブロやマスパロマスの砂丘(グラン・カナリア島)、ロケ・デ・ロス・ムチャチョスやシナノキの森(ラ・パルマ島)、神秘に満ちあふれた場所エル・セドロ(ラ・ゴメラ島)などがあります。

  • テヘーダ・デル・ロケ・ヌブロの景観、グラン・カナリア島

    「ブラックミラー」における近未来の舞台グラン・カナリア島

    ブラック・ミラー」では、エピソードごとに休む間もなく社会とテクノロジーの関係性が問いただされます。このSFドラマは、近未来についてのさまざまな仮説をあつかったストーリーで視聴者から称賛されました。グラン・カナリア島にあるテヘーダは、シーズン3の第6話における中心的なロケ地となりました。そのエピソード名は「殺意の追跡」で、ジェームズ・ホーズが監督を務め、この町の歴史地区と主要な通りで撮影が行われました。

  • ランサロテの海岸

    ラ・ゴメラ島とランサロテ島の大西洋の白鯨の物語

    アラヘロー(ラ・ゴメラ島)とヤイサ(ランサロテ島)はロン・ハワードによって選ばれた目的地のうちの二つで、映画「白鯨との闘い」のステージに設定されました。小説『白鯨』に影響を与えた実話を基にして、ハワード監督は、船員たちと巨大なクジラとの衝突がもたらしたものを掘り下げてゆきます。カナリア諸島の一部がこの物語の背景を作り上げています。そこでは、海がもつ残酷な面はもとより、非常に感動的な面も垣間見ることができます。

  • トレドの眺め

    ペドロ・アルモドバルにまつわるスペインの地理

    映画の中でアルモドバルが描いた街や風景は少なくありません。登場する回数がいちばん多いのはおそらくマドリードで、彼の作品を目にすれば、この街の過去40年間の経過が手に取るようにわかることでしょう。「ラ・モビーダ」時代のマドリードから、「ペイン・アンド・グローリー」に登場する現在のマドリードまで。映画の中には、特に風景を描写したものがあります。たとえば、「ボルベール〈帰郷〉」では彼の故郷であるカスティージャ-ラ・マンチャ州が、「オール・アバウト・マイ・マザー」ではバルセロナについての彼の視点が描写され、そして「抱擁のかけら」では、その大部分が美しいランサロテ島の雰囲気で満たされています。

  • サフラ城、グアダラハラ県

    グアダラハラ県サフラ城、ある王の誕生を見届けた場所

    ゲーム・オブ・スローンズ」では第5シーズン以降、カタルーニャ州からカスティージャ-ラ・マンチャ州まで、そしてバレンシア州からナバーラ州、エクストレマドゥーラ州、アンダルシア州までと、スペイン全国津々浦々の風景が登場します。グアダラハラ県のサフラ城が極めて特別なのは、同ドラマに隠された大きな秘密が明かされた場所であるためです。その秘密とは、ジョン・スノウの真の血統です。

  • スペイン広場、セビージャ

    はるか遠くの銀河からセビージャまで

    スター・ウォーズ」は映画史上最も有名な伝説の一つです。この現代的な物語のエピソード2「クローンの攻撃」のなかに出てくるセビージャのスペイン広場に気付かない人もいるかもしれません。このセビージャのモニュメントはジョージ・ルーカスによって選ばれた舞台です。アミダラ元老院議員がアナキン・スカイウォーカーとR2-D2を従えて惑星ナブーに到着するシーンの撮影に使われました。

  • タベルナス砂漠での撮影

    アルメリア県タベルナス砂漠のもっとも超常的な側面

    アルメリアにある砂漠タベルナスは数多くのロケに立ち会ってきました。西部劇の黄金時代には、数々の国際的な映画製作においてこの土地のあちこちのスポットが用いられ、西部開拓時代が再現されてきました。今日、このジャンルは衰退しつつあるものの、タベルナスが海外の映画監督たちにとってお気に入りのロケ地であることに変わりはありません。最近行われた撮影のうち、代表的なものに、異次元のホラーを扱ったテレビドラマシリーズ「ペニー・ドレッドフル~ナイトメア 血塗られた秘密~」のシーズン3があります。この物語の終止符はここタベルナスで打たれました。

  • グラナダ県シエラ・ネバダ

    アンダルシア州をターディスで旅行

    1960年代に放映が開始されて以降、視聴者は「ドクター・フー」のエピソードをとおして歴史のさまざまな時代や世界の各地へと旅してきました。2012年、撮影チームはアルメリアグラナダへと向かい、シリーズ7のいくつかのシーンを撮影しました。それ以来、グラナダのシエラ・ネバダとアルメリアのタベルナス砂漠の二つの所在地は、「ドクター」の物語を形づくる創意に富んだ要素の一つとなっています。その後数年にわたり、この英国のドラマシリーズの撮影にはスペインの他の場所も使われるようになりました。その例としてフエルテベントゥーラやテネリフェ、ランサロテ等が挙げられます。

  • アリカンテ市役所

    リドリー・スコットの目的を通じてのアリカンテ

    悪の法則」は、ある弁護士が自分の結婚費用を手に入れるために麻薬をめぐる作戦に巻き込まれる様子を描いた作品です。リドリー・スコットは、権力や野望、そして生死について考察する一方で、スペイン各地のさまざまな地点もたどっています。撮影は、アリカンテ市内、エルチェ、ペゴ、フォンカレンやアルテアなど、アリカンテ圏内各地で行われています。また、ナバーラ州のバルデナス・レアレスでは米国とメキシコの国境が再現され、ムルシア州のフミージャでも撮影が行われました。いずれにしろ、この英国人ディレクターは作品において、スペインを頻繁に登場させています。たとえば、フエルテベントゥーラ島とアルメリアで「エクソダス:神と王」や「キングダム・オブ・ヘブン」の一部を撮影したほか、アンダルシア州、アラゴン州、カスティージャ・イ・レオン州のさまざまなスポットも画面に登場させています。

  • Spain Travel Guide、 Netflixのお気に入りの連続ドラマを通じてスペインを発見しましょう。。

に関する詳細をごらんください