丸太で作ったいかだ「アルマディア」に乗る男性

木材流送

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木材の河川輸送は千年来続く伝統であり、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。その起源は何世紀も前にさかのぼります。中世の時代、いかだは、木材をはじめとするさまざまな商品を水流を利用して輸送するために使用されていました。実際、昔は、遠く離れた目的地に旅するいかだ師がいかだの上で何週間も過ごすことができたほどです。

世代を超えて受け継がれてきた、この長きにわたる伝統の結果として、ある共同体が結成されました。木製のいかだの製造技術と航行技術を専門とする共同体です。いかだ師は専門用語を操るうえ、いかだのなかには全長600メートルに達するものまであります。この慣行は、「社会的な結束」と「木材という資源の持続可能な利用」の模範的な例といえます。スペインでは主に、アラゴン州、カスティージャ-ラ・マンチャ州、カタルーニャ州、ナバーラ州、バレンシア州で行われています。現に、木材流送をテーマにした祭りがいくつも開催されています。たとえば、コフレンテス(バレンシア県)の木材流送祭り、アンテージャ(バレンシア県)の木材流送祭り、ブルギ(ナバーラ州)のいかだ流し祭り、いかだ師の祭り(リェイダ県)、クエンカ県とグアダラハラ県のいかだ師の祭りなどがあります。

「アルマディア」と呼ばれる、丸太で作ったいかだ

こうした祝祭は、いかだ師が実際に川を下るのを見る、またとない機会です。また、祭りと並行して、市場、パレード、伝統音楽、あらゆる年齢層向けのワークショップなど、その他のアクティビティも行われることが恒例となっています。

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