スペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指すサンティアゴ巡礼の道は、日本を代表する参詣道の熊野古道と姉妹提携を結び、世界遺産に登録されている巡礼路。近年、雑誌などでの露出も増え、人気急上昇中のスペインの観光ルートの一つでもあります。聖ヤコブ(スペイン語名 サンティアゴ)が祭られるサンティアゴの町は、キリスト教の三大聖地の一つで、7月25日の聖ヤコブの日が日曜日に当たる年は、ヤコブの大祭年とされています(6年、5年、6年、11年の周期)。大祭の年に、聖ヤコブの亡骸が葬られているサンティアゴの大聖堂を訪れ、ミサに参列し、聖体を拝受することで、犯したキリスト教の原罪を赦されると言い伝えられており、大祭に当たる年は年間を通して巡礼者が途切れることはありません。また、数多くの宗教行事が行われ、サンティアゴの大聖堂で行われる有名なボタフメイロ(大香炉)の儀式も、この年ばかりは毎日予定されています。
巡礼者数の推移
巡礼証明書を発行している巡礼事務局の統計によると、ヨーロッパ諸国からの巡礼者数が上位を占めるなか、日本人巡礼者の数は年々増加傾向にあり、2008年には前年比約26%増で、国別でも30位(アジア諸国ではキリスト教徒信者の多い韓国(915人)に次ぐ巡礼者数)。
注:( )内は前年比
|
|
2006年 |
2007年 |
2008年 |
|
日本人巡礼者 |
282 |
327 (+16%) |
412 (+26%) |
|
全巡礼者 |
100,377 |
114,026 (+14%) |
125,141 (+10%) |
巡礼の起点
巡礼のスタート地点は決まっておらず、どこからでもスタート可能。複数あるルートのなかでも、巡礼者専用宿泊施設や黄矢印の道しるべなどの整備が進み、本ルートと呼ばれるのが「フランスルート」。フランスとの国境、ピレネー山麓のロンセスバイェス(Roncesvalles)またはハカ(Jaca)を起点に、サンティアゴまで約800kmの長い道のりです。巡礼証明書の申請
には、最低でも最後の100kmの踏破が条件の一つになるため、サンティアゴの町から100km強に位置するサリア(Sarria)、または交通の便が良いレオン(León)を起点とする巡礼者も多い。
【豆知識】 道しるべ
ホタテの貝殻が巡礼のシンボルで、黄色い矢印が道順を示す。携帯電話がない時代は、後から歩いてくる仲間との唯一の通信手段は手紙。標識の上に、小石で重しをした手紙を置き残し、昼食場所や宿泊場所など後続との連絡を取っていた。
【豆知識】 ボタフメイロ(大香炉)の儀式
ヤコブの大祭年は、迫力あるボタフメイロの儀式が毎日行われる予定。通常の年は、下記宗教的な祝日に行われます。下記以外では、特別なミサに合わせて行われることがありますが、そのスケジュールは未定。まさに、運がよければ見られるのが、ボタフメイロです。
日程: 1/6、聖週間の復活祭(日曜)、主の昇天の日(復活祭の40日後)、5/23、聖霊降臨の主日(復活祭の50日後)、7/25、8/15、11/01、王であるキリストの主日(クリスマスから5週間前の日曜)、12/8、12/25、12/30 注:どの時間帯のミサで行われるかは未定です。
「サンティアゴ巡礼の道」の基本情報・役立つ情報 (PDF)
「サンティアゴ巡礼の道」の主なバス時刻表 (PDF)