バレンシア州バレンシアのグラフィティの前で自撮りする観光客

驚くようなアーバンアートのあるスペインの訪問先

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スペインでは、美術館だけでなく通りでもアートを見つけることができます。ストリートアートは多くの町や村でますます存在感を増しており、ついにはそうした場所を本物の野外ギャラリーへと変えてしまいました。スペインを訪問するにあたって独創的なプランを立てたいとお考えなら、以下にご紹介するアーバンアートのコースのうち、いずれかをたどってみることをおすすめします。この世のものとは思えない、驚くべき壁画やファサードをご覧になれます。 

  • バスク州アラバ県ビトリアのストリートアートを見て回るガイドツアー

    ビトリア=ガステイス

    バスク州にあるこの町では、「ペイントされた都市」と銘打ったIMVG(ビトリア=ガステイス壁画ルート)をたどることができます。この行程では、中世地区やその他の地区に点在する壁画がまるでギャラリーを構成しているかのようです。ビトリア=ガステイスの中心部にある建物のファサードは、アーティストや住民が一体となって装飾を施したことで、巨大で色とりどりの本格的な芸術作品へと生まれ変わりました。そうした作品のなかには、『希望の光』といった示唆的な作品名を掲げているものもあります。ガイドツアーに参加すれば、そうした個性的なファサードやそこに隠された歴史に触れることができます。個人でルートを巡りたいという方は、詳細情報やGoogleマップにアクセスすればすべての注目ポイントを把握できます。こちらのウェブサイトをご参照ください。

  • カタルーニャ州バルセロナのエコな自転車に乗ってストリートアートのツアーに参加している観光客

    バルセロナ

    この代表的な観光都市は、一風変わった方法で見て回ることもできます。徒歩、またはエコな自転車(竹製)で行くツアーに参加すると、一般の人にはあまり知られていない、バルセロナでも特におすすめのストリートアート作品を専門のアーティストが案内してくれます。もっとも代表的な壁画が描かれている地区はシウタット・ベリャ地区とポブラノウ地区です。ポブラノウ地区では、古い工場のファサードが巨大なキャンバスへと姿を変えています。詳しくはこちら

  • 「マドリードのストリートアート」の紹介動画のひとこま

    マドリード

    スペインの首都でもまた、国内有数のアーバンアートのルートをいくつか楽しむことができます。マラサーニャ地区やラバピエス地区など、自由な雰囲気が漂う地区を一周するだけで多くの作品を目にすることができます。たとえば「クール・ツアー・スペイン」のコースに申し込むと、グラフィティ・ムーブメントの起源について学んだり、ラ・タバカレラ文化センターの壁といったスポットを発見したりできます。また、「カジェ・ラバピエス」をはじめ、さまざまなアーバンアートの祭典に参加することもできます。「カジェ・ラバピエス」は、地元の商店がショーウィンドウを貸し出し、そこに芸術作品を展示したり「ピンタ・マラサーニャ」や「UVNT アートフェア」を開催したりするというものです。詳しくはこちら

  • バレンシア州バレンシア市にある壁画の詳細

    バレンシア

    地中海の海岸に位置するこの都市で体験できることといえば、美しいトゥリア庭園の中を、「アートの川としての抽象」と名付けられたルートに従って徒歩か自転車で探索することです。10キロメートルにわたり、橋のたもと、スポーツ施設、庭園の整備用具小屋などに描かれた壁画を12点ほど鑑賞することができます。別の選択肢として、市の中心部にある有名なエル・カルメン地区を回るガイドツアーに申し込むこともできます。長い歴史をもつ通りを歩くうちに、グラフィティとストリートアートの違いがわかるようになります。詳しくはこちら

  • アンダルシア州マラガ市にある壁画の詳細

    マラガ

    アンダルシア州のこの町でストリートアートを楽しめる地区があるとすれば、それは「ソーホー」と呼ばれるエリアです。市内のこのエリアでは、アートギャラリー、庶民的な居酒屋、テラス、マンガショップなどに紛れて、世界中のアーティストによるグラフィティが存在します。そうした作品をすべて見て回るには、MAUS(マラガ・アーバンアート・ソーホー)を通るルートを進みます。すると、キャンバスへと姿を変えた通りに沿って、ボア・ミストゥーラ、ロア、デファセ、オベイといったアーティストらの作品が現れます。詳しくはこちら

  • フェスティバル・アサルトの紹介動画のひとこま

    サラゴサ

    アラゴン州の州都は、アーバンアートのおかげで何年にもわたり変貌を遂げてきました。2005年以来、毎年9月に開催されているアサルト・フェスティバルでは、インパクトのある参加型の芸術活動によって街の通りが埋め尽くされます。さらに、サラゴサを散歩すると、歴史地区に点在する70点あまりの作品がいつでも目に飛び込んできます。カラフルなもの、動物やキャラクターを描いたものなどさまざまです。 自分だけの探索マップを作成して驚きに満ちたスポットを発見することも、ガイドツアーに参加してそうしたスポットを深く知ることもできます。 

  • アドリ・サンティアゴの紹介動画のひとこま。デスベラールテ

    サンタンデール

    アーバンアートは、カンタブリア州にあるこの町をも「占拠」しています。「デスベラールテ」という名の一般公開の芸術祭の一環として、サンタンデールにある壁の多くに装飾が施されました。ガイド付きツアーに登録して、それらを発見し、素晴らしい写真を撮ることができます。さらに、コースの締めくくりとして、湾のほとりにある前衛的なボティンセンターの常設展を訪れるのもよいでしょう。現代アーティストの作品を鑑賞するのにぴったりのプランだといえます。

  • 動画『モハメッド・ルガチャム・アバンギャルド・トゥデラ』のひとこま

    トゥデラ

    「前衛都市」という名で毎年開催される祭典のおかげで、ナバーラ州のこの町の歴史地区はスペインでストリートアートを楽しむのに欠かせないスポットのひとつとなりました。野外美術館さながらの様相を呈しており、地区内の建物のファサードには驚きを禁じえません。 

  • その他のアイデア

    以上でご紹介した都市のほかにも、ストリートアートの革新的な作品を展示する町はたくさんあります。サモラクエンカエステポナカルペビゴビルバオなど…。 また、田舎への小旅行をご希望の方は、ストリートアートがその地域の住民と伝統へのオマージュとなっているような村をいくつも見つけることができるでしょう。例えば?エクストレマドゥーラ州にあるロマンゴルド村や、ブルゴス県にある人口約200人のビジャンゴメス村などがそれに該当します。『存在しない川の音色』や『根元からの飛翔』など、何かを想起させるような題名のついた壁画には心を奪われてしまうことでしょう。 さらに、カスティージャ-ラ・マンチャ州では、廃墟となったサイロ(以前は小麦を貯蔵していた場所)を修復する村が増えていますが、その目的はストリートアートの卓越した見本を生み出すことにあるだけでなく、サイロを展望台に作り変えることにもあるのです。例を挙げるなら?サイロを改造した展望台がアルマグロにあります。

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